富士フイルムと堀場製作所、遺伝子治療薬の生産性を100倍にする遺伝子導入装置を共同開発

富士フイルムと堀場製作所は、遺伝子治療薬の生産性を向上させる遺伝子導入装置を共同で開発した。
富士フイルムが確立した業界初となる「連続エレクトロポレーション技術」を実装した装置となり、細胞液を送液しながら制御された電圧を加え、細胞の膜にごく小さな穴を開けて遺伝子を直接注入することで、遺伝子導入を高効率で実現。連続フローシステムのため少量から大量生産まで柔軟に対応でき、従来法に比べ遺伝子治療薬の生産性を約100倍に向上させることが可能。細胞・遺伝子治療市場は年率約30%の成長が見込まれる一方、複雑で低効率な製造プロセスが課題となっていた。
今回の共同開発では、富士フイルムが技術確立を、堀場製作所が装置の設計・生産および販売を担う。2026年以降の発売を目指し、需要が高い欧米を中心に販売を推進していく。
https://www.horiba.com/jpn/company/news/detail/news/8/2025/20250807-gene-delivery-system
