大同特殊鋼、名古屋地区に36億円を投資 愛知県名古屋市と知多市で高合金の生産体制を強化

大同特殊鋼は、高合金の生産体制を強化するため、名古屋地区に総額36億円の設備投資を行う。星崎工場（名古屋市南区）の棒鋼圧延ラインを増強するとともに、知多第2工場（愛知県知多市）に高合金棒鋼の検査ラインを新設する。新設備は2027年3月までに稼働を開始する予定である。
この投資は、圧延で製造可能な高合金の鋼種とサイズの範囲を拡大し、さらなる高品質化を実現することが目的。航空機エンジンやエネルギー分野などで需要拡大が見込まれる高合金の拡販を目指す。
今回の設備投資により、これまで渋川工場（群馬県渋川市）が主に担っていた高合金鍛延品の一部を名古屋地区の圧延工場に移管する。これにより生産アロケーション（配分）の最適化を図り、渋川工場に生まれる余力を活用して成長市場向け製品の拡販を加速させる。これは同社が掲げる2026中期経営計画の方針に沿った取り組みである。

https://www.daido.co.jp/about/release/2025/250630_superalloy.html