- 工場・設備投資
- 2022年7月27日
浜松ホトニクス、静岡県浜松市中央区の本社工場に新棟完成、光半導体増産へ

浜松ホトニクスは、光半導体製品の需要拡大に対応するため、本社工場(静岡県浜松市中央区市野町)に建設していた新棟「本社工場5棟」を完成させた。2025年12月より稼働を開始する。
新棟は光半導体製造の前工程を担い、総工費は約370億円。建物は地上4階、地下1階建てで、延床面積は1万960.86平方メートル。収容人員は約40名。この増強により、生産スペースは従来の約2倍に拡張される。
新棟には、従来の直径6インチシリコンウエハの生産ラインに加え、新たに直径8インチウエハ対応の製造ラインを導入。これにより、生産能力は8インチウエハ換算で月産約8000枚となる見込み。生産の継続性を担保するとともに、生産効率の向上やコストダウンを図る。
また、既存棟とクリーンルーム内で接続し、人や物の移動を効率化するほか、自動搬送システムの導入により製造工程の自動化と省人化を進める。建物は耐震構造を採用し、災害対策も強化した。
