日本トムソン、バイオマスグリース封入直動ガイド機器を発売　ニッペコ製グリース使用

日本トムソンは、ニッペコのバイオマスグリース「BIOLUB GS-SP」を封入した直動案内機器を発売した。
従来、バイオマスグリースは潤滑耐久性が既存の石油由来グリースに劣るという課題があり、直動案内機器での使用は限定的だった。それに対し今回採用したグリースは、植物由来の原料を用いバイオ-マス度90%を達成。合成炭化水素油（PAO）を基油としたリチウム石けん基グリースと比べて製品ライフサイクル中のCO2排出量を70%以上削減できる環境性能を持つ。
極圧固体添加剤が配合された高荷重対応のグリースを封入した直動案内機器は、既存グリースと同等レベルとなる2万km以上の走行を達成。他のバイオマスグリースに比べ2倍以上の走行距離を実現し、高い接触面圧がかかる条件下でも使用可能な優れた潤滑耐久性が確認された。

https://www.ikont.co.jp/system/files?file=2025-07/e6a0abcd5490487d4135df681a34e05c44e1d6f9ad45c54a89d447b233a5b589852ef0b3d7e18f691edd29b6f9b96b9a/TSA0-25010.pdf