日本自動認識システム協会は、2024年の自動認識システム関連製品の市場動向調査結果と2025年の予測を発表した。2024年の自動認識機器市場全体の出荷金額は2609億円となり、2023年比で2.6%の減少となった。これは回答企業数の変動や特需の減少、前年の売上前倒しなどが影響したと分析している。
分野別に見ると、2024年の出荷金額はバーコードリーダが前年比25.9%減の277億円、RFIDが同3.4%減の507億円と減少した一方、バーコードプリンタは同0.7%増の432億円、バーコードサプライは同2.4%増の1279億円、バイオメトリクスは同27.6%増の28億円、ソフトウェアは同6.8%増の86億円と伸長した分野もあった。2024年はEC物流、運輸、医薬品、製造分野での設備投資需要や、円安、インバウンド関連の需要が見られた。
2025年の自動認識機器市場全体の出荷金額は2024年比3.1%増の2689億円と回復を予測。EC物流、医療、食品、小売分野での堅調な需要に加え、製造関連での需要継続を期待している。
同調査は、同協会会員企業を中心に100社の回答を基に取りまとめられたものとなる。