
装置製作は、制御軸数が増えると部品点数や制御盤面積、配線作業が増加し、複雑で管理難易度が高いシステムになりがちなのに対し、B&R「ACOPOS P3/multi/micro/motor」シリーズは、高精度での動作・同期と、システム規模の拡大によって爆発的に増加する負担の軽減を両立するモーションコントロールシステム。
複数デバイス間同士で動力用DCBUS回路を接続し、共通・共用電源としても扱うことができ、また軸減速時に回生エネルギーを他の軸制御向けの動力電源へ再利用が可能。装置規模に関わらず、シンプル性を維持しながらもコンパクトで省エネルギーなシステムの構築が可能になる。
特に、複数のロータリーホイールやシリンダーを常時同期状態で回転制御する装置は、起動停止は同期状態を保ちつつ緩やかに動作させることが一般的だが、停電が発生すると無制御状態になるため、危険回避のため高価なUPSシステムを導入するケースが多々ある。それに対し同社のサーボシステムでは、既存の回転体運動エネルギーを用いることで機器を追加せずに既存のサーボシステムのなかで停電対策が可能となっている。