
浜松ホトニクスの韓国現地法人HAMAMATSU PHOTONICS KOREAは、半導体故障解析装置の製造能力強化とグローバル市場における売上拡大を目的として、韓国の京畿道華城市に新工場を設立した。2025年3月から本格的に稼働を開始する。
近年、生成AIの普及による半導体需要の急増に伴い、早期の歩留まり向上が求められており、故障解析の必要性が高まっている。同社は、故障箇所を迅速に特定する機能や、ウエハ全体を高速に検査し、プロセス異常を早期に発見する機能といったオートメーション機能を備えた装置の開発を進めている。
新工場では、半導体故障解析装置の開発・製造・デモンストレーションなど多くの市場ニーズに対応できる体制を強化。また電子管製品や光半導体製品を輸入・保管し、韓国市場に販売する際の商流の起点としての機能も追加する。
総工費は約4億円が投じられ、敷地面積は1万6500平方メートル、建屋は鉄骨造地上3階建てで、建築面積は7700平方メートル。半導体故障解析装置、u-LED検査装置を生産し、生産能力は約1000億ウォン。