積水化学工業は、ペロブスカイト太陽電池量産に向け、大阪府堺市のシャープ堺工場の建物や電源設備、冷却設備などを取得した。随時、製造設備を導入して量産化を開始する。
同社は、2025年の事業化を目指して軽量フレキシブルペロブスカイト太陽電池の開発・量産技術確立に取り組んできた。一定の技術は確立しており、2025年の事業化は現有設備で製造を行う方針だが、製造コストの低減と生産能力拡大が課題となっており、2027年に100MW製造ライン稼働を目指し設備投資を行う。なお今後も海外展開も視野に入れ、需要の獲得を進め段階的に増強投資を行い 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す。
新たな事業開始にあたりペロブスカイト太陽電池の設計・製造・販売を行う事を目的とした新会社「積水ソーラーフィルム」を設立し事業運営を行う。軽量フレキシブルの特長を活かし耐荷重性の低い屋根、公共部門(災害時避難所となる体育館等)を中心に導入を進め、量産効果でコストを低減し、民間の工場・倉庫等の屋根・外壁面もターゲットに需要創出を行い、事業拡大を狙う。
https://www.sekisui.co.jp/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/12/26/241226.pdf