山洋電気は、2025年3月期第3四半期決算を発表し、売上高は717億1400万円(前年同期比17.1%減)、営業利益は49億400万円(49.3%減)、純利益は40億100万円(48.8%減)となった。
セグメント別売上高は、サンエースカンパニーは15.5%減の282億4400万円。「San Ace」は、高性能サーバや周辺機器向けの需要が堅調。北米や国内の販売店からの需要に回復の兆しが見られたが、無線基地局などの通信インフラ機器、ロボットや工作機器の制御装置、半導体製造装置向けの新たな需要は低調だった。エレクトロニクスカンパニーは、13.4%減の151億8000万円。「SANUPS」は、消防・高速道路関連の社会インフラ向け、防衛システム向けの需要が堅調。再生可能エネルギー向けの需要は自家消費用途を中心に堅調だったが、半導体製造装置用途向けの需要は低迷した。モーションカンパニーは、22.2%減の243億6900万円。「SANMOTION」は、電子部品実装機向けの需要が堅調だったが、半導体製造装置、ウェハ搬送ロボット向けの需要は、一部に回復の兆しが見られたが、全体として低調。中国市場の低迷が続き、金属加工機、射出成形機、工作機械向けの需要も低調だった。
通期業績見通しに変更はなく、売上高は961億円(14.9%減)、営業利益は66億円(44.1%減)、純利益は47億円(55.1%減)としている。