東芝は、完全子会社の東芝マテリアルの全株式を譲渡する株式譲渡契約を日本特殊陶業と締結した。2025年5月30日の譲渡完了を目指す。
東芝マテリアルは、東芝の材料事業から発展し、特にファインセラミックス製品の窒化ケイ素ボールは、電気自動車、工作機械、風力発電機、鉄道車両など、高速回転や耐電食が求められる各分野のベアリングボールとして多数の実績があり、パワー半導体などに用いられる窒化ケイ素セラミックス基板も旺盛な需要による成長が見込まれている。
日本特殊陶業は、セラミック素材技術を軸に、主力の内燃機関事業を強化しながら非内燃機関事業の規模拡大を図り、新規事業として「環境・エネルギー」、「モビリティ」、「医療」、「情報通信」の4分野に対し事業拡大、新規事業育成を進めている。東芝マテリアルも材料設計・プロセス、製品応用技術を保有しており、両社のセラミック技術の融合、グローバルな顧客基盤の拡充やサポート体制の強化といったシナジーが期待できることから、今回の譲渡契約にいたった。
https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2024/11/news-20241125-01.html