三菱電機は、2024年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は前年度比14.3%増の1兆2203億円、営業利益は79.6%増の610億500万円、純利益は72.7%増の578億3400万円の増収増益となった。円安影響と、空調・家電や自動車機器の需要拡大により売上高は第1四半期として過去最高を更新した。
セグメント別では、インダストリー・モビリティの売上高は4105億円(12.6%増)、営業利益は216億円(4.6%減)。うちFAシステムは売上高1974億円(3.5%増)、営業利益は287億円(6.6%減)。リチウムイオンバッテリなど脱炭素関連の需要は持続したが半導体などデジタル関連の需要が国内外で減少するなか、受注残の消化と円安影響、価格転嫁効果で増収となったが、機種構成の変動や費用増加で減益となった。
このほかインフラは、売上高1885億円(8%増)、営業損失が49億円。ライフは、売上高5204億円(19%増)、営業利益は439億円。ビルシステム事業がアジア・欧州向けで増加し、空調・家電事業は空調機器の需要が堅調。ビジネス・プラットフォームは、売上高285億円(6%増)、営業利益は11億円。セミコンダクター・デバイスは682億円(7%増)、営業利益は66億円。その他が売上高1986億円(9%増)、営業損失は42億円となった。