ASTIは、静岡県浜松市北区大原町に新設した浜松工場の操業を開始した。同社が国内に工場を新設するのは11年ぶり。
同工場は、低炭素社会の実現に資する関連部品の生産体制と研究開発体制を強化し、技術開発部門と製造部門が一体となって設計から生産のプロセスを加速させることを目的とする。主な製造品目はバッテリ充電器、DC/DC コンバータ、車載ラジオなど自社開発製品のほか、車載用ECU、コントロールユニットなどの電子ユニットを生産する。二輪車の電動化に向けたインバータの設計開発も行う。
またゼロ・エミッション工場として、屋上に1404枚のパネル、発電量442kwの太陽光発電設備を設置したほか、貯めた雨水を樹木の散水に利用、壁面緑化システム、風力と太陽光のハイブリッド街灯、EV車用充電スタンド、生ごみ処理機による食堂から出る生ゴミを肥料として再生などを行う。また太陽光発電で賄いきれない電力は、中部電力「静岡 Green でんき」を購入し、電力使用に係る排出 CO2はゼロとなる。
鉄骨造陸屋3階建。建築面積は7264 平方メートル。延床面積は1万9166平方メートル。敷地面積は2万2628平方メートル。総工費は約40億円。