【2023年 年頭所感】一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)会長 時田隆仁 脱炭素へ向け事業環境整備

年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2022年は、デジタル技術の積極活用とポストコロナに向けた活動再開により、オンラインとオフラインのバランスが図られ始めた1年となりました。そのような中で、JEITAはデジタル技術を提供する企業と利用する企業の双方が名を連ねるデジタル産業の業界団体として、新しい働き方、新しい暮らし、新しい社会の実現に向けて取り組んでまいりました。
デジタル技術によって、今後、解決が期待される社会課題の最たるものは「カーボンニュートラル」であり、企業が事業を継続するためには、デジタルを活用した「グリーントランスフォーメーション」が重要です。カーボンニュートラルの実現に向け、JEITAでは、業種・業界の枠を超えて環境分野のデジタル化や新たなビジネスモデルの創出を目指す「GreenxDigitalコンソーシアム」を2021年に立ち上げ、昨年末より、サプライチェーン上のCO2排出量の算定、可視化に向けた実証実験を開始しました。本年は、さまざまな企業が持つ排出量データの可視化・連携のためのルール形成や実現方法の仕組みを構築することで、カーボンニュートラルの実現に向けた事業環境の整備を推進します。
このように、社会課題の解決、さらには経済の発展のためには、先端テクノロジーの活用が不可欠です。Web3.0や量子コンピューティング、メタバースなど、続々と生まれる新たな先端テクノロジーは業種・業界を問わず、社会のあらゆる分野での応用が期待されている一方、社会に実装して価値を創出するためには利用者の理解や受容性の向上、またユースケースの創出などが強く求められます。その社会実装に向けて、JEITAが主催するCEATECも重要な役割を果たしたいと考えています。CEATECは「テクノロジーで社会を豊かにすること」を掲げる総合展示会として、先端テクノロジーが社会をどのように変えていくかを披露・発信する場であり、2023年は10月17日から20日までの4日間、幕張メッセにて開催を予定しております。JEITAはCEATECに集う各産業のビジネスパーソン、政・官・民のキーパーソン、そして次世代を担う学生など多くの皆様と、未来の社会を一緒に考え、先端テクノロジーの社会実装を促進したいと考えております。多くの方のご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。
先行きが見通しづらい情勢が国内外で続いていますが、より強靭で柔軟な社会の構築、そして世界に先駆けたSociety5.0の実現を目指し、日本の社会経済、そして地球の未来のために、使命を果たすことに変わりはありません。政府をはじめ関係各所と密に連携しながら、会員の皆様とともに、積極的に事業を推進してまいりますので、今後ともご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2023年は卯年です。大きな飛躍の年になることを心より祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

https://www.jeita.or.jp/japanese/

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