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アドバンテック 製造業DX・産業IoTに向けネットワーク機器の提案強化

製造業DXやデータ活用の実現に向け、いま設備投資が盛んに行われているのが、ITとOTとそれらをつなぐ「ネットワークの整備」。ネットワークは情報の通り道、大動脈であり、高信頼性が求められる。アドバンテックは、産業用PCの世界トップシェアの一方で、産業ネットワーク機器でも世界上位に入り、DXやIoTの進展にともなってシナジー効果で両事業を拡大させている。日本国内でも需要拡大にともない販売代理店やSIerといったパートナー連携を強化し、さらなる普及に努めている。

スイッチ、ゲートウェイなど豊富な製品ラインアップ

産業用PC世界トップシェア&産業ネットワーク機器でも世界上位

同社は、産業用PCのグローバルシェアで39.5%を占める産業用PCのトップメーカー。毎年2000機種を超える新製品を市場に展開し、その産業用PCは工場の生産設備のIoT端末やコントローラ、HMI、画像検査や計測機器に採用され、またビルやインフラ、鉄道などあらゆる産業で使われている。
 産業用PCの競争力が圧倒的に強いため、同社は産業用PCメーカーとして見られがちだが、実際のアプリケーションで産業用PCがスタンドアローンで使われるケースはほとんどなく、必ずネットワークにつなげて使われる。そのため同社はスイッチをはじめ産業ネットワーク機器の製品ラインアップを200製品以上と豊富に展開しており、産業用PCと一緒に組み合わせて採用されるケースが多く、産業ネットワーク機器のシェアでは世界でも上位の有力メーカーでもある。
 製造業や産業でDXやデジタル化、IoTの需要が高まり、工場やフィールドでの産業ネットワーク構築に注目が集まるなか、同社のIIoT事業部のなかで産業ネットワーク機器などを主に取り扱うDCG(デバイスアンドコネクティンググループ)ではマネージドスイッチ、アンマネージドスイッチをはじめとする有線ネットワーク機器、Ethernet機器の提案に力を入れている。

ポート数など幅広いラインアップから選べる産業用ネットワーク機器

具体的には、スイッチとしてイーサネットスイッチと産業用PoEスイッチ、ゲートウェイとしてフィールドバスゲートウェイとシリアルデバイスサーバをラインアップ。いずれも通信速度は10Mbpsから10Gbpsをカバーし、幅広いポート数の製品群を揃え、そのなかから用途に応じて選ぶことができるのが特長だ。また制御盤や接続箱などの小型化・省スペース化に優位な縦型の小型サイズも用意し、DINレールで簡単に取り付けできるようDINレールマウント対応も揃えている。

イーサネットスイッチ「EKI-2000/5000~9000シリーズ」はL3マネージドスイッチと、L2マネージドスイッチ、アンマネージドスイッチをラインアップしている。最小6ポートから最大28ポートを揃え、いずれもラックマウント型とDINレールマウント型の両方を用意し、システム変更や拡張などスケーラブルな展開で使いやすい製品群となっている。

1本のEthernet通信線で通信と電力供給ができる産業用PoEスイッチは、マネージメントスイッチとアンマネージメントスイッチの両方を開発し、最小8ポートから最大20ポートのなかで、必要なチャンネル数と光ファイバポートを組み合わせた製品を提供している。

また、既存設備に多く使われているフィールドバスやシリアル通信についても、フィールドバスゲートウェイ「EKI-1000シリーズ」と「ADAMファミリー」をラインアップして容易にイーサネット化することが可能になっている。Modbus RTU/TCP、Ethernet/IP、PROFINET、EtherCAT、BACNET、OPC UA対応フィールドバスゲートウェイに加え、RS-232/422/485対応のシリアルデバイスサーバーがあり、プロトコルを気にせずに複数のネットワーク接続を可能にしている。

このうち「ADAMファミリー」は、プラントを中心に採用されているシリアルデバイスサーバー(リモートI/Oモジュール)で、1993年から発売を開始して来年で30周年を迎えるヒット商品だ。Modbus/RTU、Modbus/TCP、EtherNET/IP、PROFINETのフィールドバス・産業Ethernetのプロトコルに対応し、MQTT、SNMP、RESTful API、Modbus/TCP、Azure、AWS、OPC UAをサポートし、SCADAやIoTアプリ、クラウドなどにも簡単につなげることができ、産業IoT市場の拡大にともなって出荷台数も増加している。

産業利用に適した堅牢・高耐久・防水防塵性

いずれの製品も、もともと産業IoTメーカーとして製造現場やインフラなどの過酷環境でも信頼して使い続けられる産業スペックにのっとったつくりになっており、工場やインフラなどの止まることが許されない用途で安定した通信を実現しつつ、使いやすいものとなっている。堅牢な金属ケースで内部を保護し、周囲環境の変化にも強く、使用温度範囲はマイナス40℃から75℃まで対応。防塵防水性能はIP30とIP67対応の水やチリほこりにも強く、ノイズからも保護し、通信の安定性を担保している。

福岡県直方市に工場兼サポート拠点。手厚い技術サポート

またサポート体制に関しても、製品自体に5年間の長期保証を付けていることに加え、国内では福岡県直方市に自社工場とサポートセンターとなる「アドバンテック直方事業所」を構えている。同事業所はもともとオムロン直方として産業用電子機器の受託設計・製造事業を行っていたものを2019年に事業承継し、現在はEMS事業に加え、国内のサービス・サポート拠点として製品の修理や組立検査、出荷工程といったサービス部門を担い、日本メーカーと同等のサービスを受けることが可能となっている。

電力や鉄道、工場など豊富な導入実績

同社の通信ネットワーク機器は幅広い産業で採用されて実績も豊富にあるが、より高い信頼性や耐久性が求められる鉄道のEN50155、電力および発電設備のIEC61850-3の国際規格にも適合し、鉄道や電力施設などでも多く使われている。

例えば、鉄道では安全運行や車内保安のためにカメラや通信設備の搭載が増えており、車両メーカーからはEN50155対応し、かつ振動、防塵、防水に対応した強固な製品が求められる。同社はEN50155対応製品をシリーズ化しており、多くの鉄道車両で採用されている。車両内の通信はイーサネットで構成されており、イーサネットスイッチを中心にカメラ、各種センサ、制御機器などを接続している。さらに、衛星やインターネット、クラウドと制御に使用するエッジの機器を組み合わせ、連携したシステムを実現している。

また、工場や物流倉庫では、現場にある多くの装置と集中管理センターをイーサネットで接続し、リモートモニタリングを実現している。集中管理センターには10GbpsのラックマウントのL3マネージメントスイッチを使用し、装置間の接続には、通信障害の際でも自動的に10ms以内でバックアップ経路に切り替えて復旧できるX-Ringを搭載したL3マネージメントスイッチを使い、安心安全なネットワークを構築している。

近年増えている駐車場の稼働監視システムでは、産業用PoEスイッチを使ったシンプルなシステムを構築。現場には産業用PoEスイッチを設置し、そこからネットワークカメラ数台を接続して広範囲をカバー。PoEなので電力供給と通信が1本のケーブルで済み、システム構築と運用の手間を省けるシステムとなっている。

産業IoT普及に向けて顧客提案、販売パートナーを強化

製造業DXやIoTの進展にともないネットワークへの設備投資が増えるなか、DCGでは、①EthernetやRS-485/422/232、USBなど有線接続機器と、②セルラーやWi-Fi、LoRa、LPWANなど無線ワイヤレス接続機器、③PCに対してPCI/PCIEボード搭載やUSBで接続する機器の3本柱で展開し、顧客への提案・導入強化とともに、販売パートナーやシステムインテグレーターの拡大を進める。

同社は「当社のイーサネット製品は、産業向けの幅広いラインアップを持ち、産業用PCと一緒に使われ、世界中で多くの実績がある。イーサネット製品を検討する際や、古い既存設備をイーサネット化する際には有効となる。また日本市場での販売強化に向けて販売パートナーも募集している。当社は産業用PCから産業用ネットワーク機器、IoTプラットフォームまで産業IoTに必要な要素を揃えており、ぜひ活用してほしい。新製品として、CC-LinkIE TSN Class A,Bに対応したEKI-8510を10月にリリース予定しており、ビジネスの幅を広げる計画だ」としている。

https://www.advantec-japan.co.jp/

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