サンワテクノス 2年ぶりテクニカルセミナー カーボンニュートラル実現へ 現場主体のDX紹介

サンワテクノスは、2022年の「サンワテクニカルセミナー21」を、東京国際フォーラムで開催し、60人強が参加した。リアルでの開催は2年ぶり。

今回のテーマは「現場主体のDX戦略でカーボンニュートラルを実現する」とし、基調講演に安川電機の小笠原浩代表取締役会長兼社長・人づくり推進担当・中国統括・ICT戦略担当、特別講演に出光興産の三枝幸夫執行役員CDO・CIO情報システム管掌(兼)デジタル・DTK推進部長を迎え、カーボンニュートラルに対する有効なツールとして製造現場を主体としたDXを活用している事例について講演を行った。

開会に先立って田中裕之代表取締役社長が同社のカーボンニュートラルの取り組みを紹介し「現在の状況は何が起きているか分からない状態だが、厳しい環境に置かれているということだけは確か。商社として、CO2削減に効果的な製品の販売に取り組んでいく」と話し、高効率モーターやインバータなどの販売強化を進めることを強調。またDX取り組みとして、地方の顧客の近くに営業担当だけで構成されるスマート営業所を開設し、バックヤード業務は主要拠点がリモートで担うことで効果が出ていることを紹介した。

基調講演は、「生・販・技の統合を見据えた安川デジタルトランスフォーメーション」として安川電機のサステナビリティとDXについて紹介。「データを世界の共通言語に」として経営や現場も含めてデータを中心に置き、それをもってコミュニケーションや判断を行う取り組みを実施している。同社のソリューションコンセプトである「i3 Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」もその一環で、データを統合し、まとめてみると知恵が生まれ、そこからイノベーテッドなものが生まれるとし、顧客向けだけでなく、社内的にもデータ中心の考え方を浸透させていることなどを紹介した。

特別講演は「Data is the NewOil!カーボンニュートラルな社会に向けた現場起点のDX」として出光興産の取り組みを解説。主力事業である石油プラントの保全業務を効率化するため、DX専門組織を現場に常駐させ、現場と共にアジャイルで業務効率化システムを開発していることと、先細りが懸念される石油販売について、全国にあるガソリンスタンドを地域のよろづやとして活用する新たな取り組みについて紹介した。

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