NECA「5ZEROマニュファクチャリング」製造現場のDX度を「見える化」チェックリスト公開 設問に答え評価数値化

「自社のデジタル化やDX、自動化の進み具合はどの程度なのか? まわりから遅れているのか、進んでいるのか」他社と比べるものでもないのは事実だが、実際に気になるもの。しかし、どこの、何を、どうして、どこまで到達していれば進んでいると言えるのか? 適切な基準や物差しが見当たらないのが現状だ。

日本電気制御機器工業(NECA)は、2017年にQ(品質)・C(生産性・コスト)・D(納期)・S(セーフティ・セキュリティ)と設備保全における不良や不具合をゼロにすることを目指す「5ZEROマニュファクチャリング」を提唱し、このほど具体的なチェックリストを作成し、回答すると点数が算出されるツールを公開した。工場の生産性の向上、スマートファクトリーや製造業DXに向け、自社の状況を明らかにするちょうど良いツールとなる。

5ZEROマニュファクチャリングとは?

5ZEROマニュファクチャリングとは、NECAが考えるものづくりの将来像であり、2017年1月に公開された。その姿は、匠の技の進化とPDCAで改善を積み重ねた現場に、IoTやビッグデータ、AI、ロボットなどの先進的なデジタル技術を組み合わせ、Q、C、D、S、MT(設備保全)の領域で5つのZERO(欠陥ゼロ、生産ロスゼロ、納期遅延ゼロ、事故ゼロ、生産ライン停止ゼロ)が実現された世界とされた。

つまりは、熟練者とその高い技術力、現場でのQC活動をはじめとするカイゼンの文化など従来の日本の製造現場の強みとなっていた部分はそのまま継続し、そこにデジタルツールを掛け合わせることで、新しい時代に適合した、ムダのない生産が実現できると提唱した。

19年にはその内容が進化し、5ZEROマニュファクチャリングを実現するための具体的なステップとして「導入ガイドライン」を策定。自動化、センシングデータの収集と管理、データ解析とAI適用といった5ZEROマニュファクチャリングの実現に必要な現場の各要素について、そのレベルに応じて4段階のステップに分類。それぞれのステップの状態を、どのような機器やツールがどう使われ、何を実現しているかを具体的に示し、実現への道筋がイメージしやすくしている。

回答すると評価が数値で算出

NECAではこのほど5ZEROマニュファクチャリングのチェックリストを作成&公開。自社の生産ラインについて、チェックリストに回答することで、いま5ZEROマニュファクチャリングのどのレベルにいるかが点数化されて出てくる。

チェックリストは、Q、C、D、S、MTの各領域に対して質問票が用意され、4つの選択肢から選ぶ形式。例えばQでは、組み立て作業、トレーサビリティ、記録・データ管理、センシング、解析の5つの観点から質問項目があり、組立作業で「ポカミスを検査で発見し、次工程に流さない流出防止対策が実施されている」「部品ピッキングや作業順番を指示する表示器が用意され、人の作業を支援している」といった質問に対して【実施済み】、【計画中】、【未実施】、【非該当】の4つの選択肢から選んでいく。

質問にすべて回答すると、六角形の総合レベル評価として結果が出され、各領域が0から4までのステップのどの位置にいるかが示される。さらに項目別のレベル評価も算出され、どの部分が進んでいる/遅れているかが分かり、次の改善への着手のヒントにすることができる。

製造現場のDX 進捗具合把握に

デジタル化やDXの理想の姿は、各企業とその思想によってそれぞれ異なる。しかしながら工場や製造現場に限れば、5ZEROマニュファクチャリングやZDT(ゼロダウンタイム)、スマートファクトリー、デジタルファクトリーなど言葉や表現、細かな部分は異なるが、おおむね「ムダを出さない究極の生産性の実現」ということで共通している。

工場や製造現場の生産性を上げるためには何が必要なのか、いま自社はどのレベルにいるのか、これから何をすればいいのかのヒントを探るためにも、5ZEROマニュファクチャリングのチェックリストを使ってみるのはいかがだろうか。

5ZEROマニュファクチャリングとガイドライン、チェックリストは以下から無料で入手できる。https://www.neca.or.jp/info/monokoto/

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