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【2021年度電気機械生産額見通し】サーボモータ コロナ禍前超す勢い 7兆6275億円 前年度比4.9%増

電機機械の生産額は、前年度比4.9%増の7兆6275億円となる見通し。

回転電機機械は、生産額の多い交流発電機と交流電動機の10%近い減少が響き、全体では5.8%減の8279億3800万円となる見込み。サーボモータは、半導体や電子部品向けが国内・輸出ともに好調で、3.6%増の860億7200万円。半導体製造装置、ロボット、工作機械など自動化装置のキーコンポーネンツとして需要は年々増加傾向にあり、2021年度もコロナ禍の逆風をものともせず、コロナ禍前の2019年度の838億円をも上回る勢いだ。交流発電機も5.1%増の872億円となり、2019年度の865億円を上回る見通し。

静止電機機械器具は、2.0%増の5899億円の見込み。変圧器が国内電力向けが減少し、4.8%減の2066億4700万円となったが、電力変換器が国内の太陽光発電用パワーコンディショナが回復し、サーボアンプも増加して、8.2%増の3132億3800万円になる予想。

開閉制御装置は、1.0%増の1兆3620億2300万円の見通し。開閉制御装置のうち監視制御装置は国内が回復し、低圧開閉器・制御機器は中国を中心とするアジア向けの回復により増加。閉鎖形配電装置は首都圏再開発による需要の一段落により減少を見込み、全体で0.9%減。

民生用電気機械は、消費者の健康・清潔に対する意識の高まりや巣ごもり需要により、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調だが、高水準が続いていた反動で減少して3.7%減の1兆2615億4400万円。

電球は、中国向けの輸出に期待だが、生産拠点の海外シフトや光源一体形LED照明器具の普及の影響を受け、6.0%減の702億円。

電気計測器は、電気測定器が半導体製造装置向けで大幅増、電気計器、工業用計測制御機器、環境計測器は微増を見込み、全体で17.3%増の4769億円になると予測している。