【FA製造業界2022】電用品等調達環境変化への理解を 日本配電制御システム工業会 宇賀神会長[年頭所感]

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
年頭にあたり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し心から御礼申し上げます。

さて、昨年の弊会を取り巻く環境の変化は、これまでに経験したことのないものでした。

春先にはコロナ禍で停滞した経済が世界的に立ち直り、生産活動が急激に回復しました。自動車生産の回復や活発な海外市況を背景に、配電盤類の原材料である鋼板、銅帯、樹脂などが高騰しました。

その後に発生した世界的な半導体不足や感染が急拡大した東南アジアでの工場閉鎖などによる部品不足を背景に、自動車業界をはじめとした製造業では生産縮小を余儀なくされました。弊会においても、多くの分野で部品・部材の調達が大変困難な状況が続いています。盤製品関係では、電用品(インバータ・PLC、リレーソケット、ELBCなどは、おおよそ納期6カ月)から表示灯、圧着端子に至るまで、多くの部品・部材の納期が長期化する事態となっており、当面改善の見通しが立たない状況です。

弊会会員企業では原材料の高騰に端を発し、部品・部材の入手困難から盤製品の生産が計画通りに進まずに、出荷できない状況となっています。各種統計や調査では設備投資の見通しに期待が持てるとされていますが、生産活動に多大な影響を受けており、非常に厳しい環境と言わざるを得ません。

弊会会員企業は、必要部品・部材の安定的な調達に努めてまいりましたが、個々の企業努力だけではこの環境変化に対応することは困難な状況にあります。

つきましては、皆様方にはこれまで以上のご理解とご協力を賜ります様お願い申し上げます。

結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

http://www.jsia.or.jp/


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