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島津製作所、中国の油圧機器新工場が竣工。フォークリフト需要拡大に対応

島津製作所の中国子会社の天津島津液圧有限公司は、中国の天津市にフォークリフト向けギヤポンプとコントロールバルブを製造する新工場を竣工した。中国での物流市場の活況とそれにともなうフォークリフト需要の拡大に合わせたもので、新工場の全面稼働は2021年10月になる予定。生産能力はポンプ50万台/年、バルブ20万台/年。

以下は同社発表資料

中国でのフォークリフト需要拡大に対応 油圧機器新工場が竣工

島津製作所の中国子会社の天津島津液圧有限公司(略称:TSH)は、天津市の西青経済技術開発区にフォークリフト向け油圧ギヤポンプおよびコントロールバルブ製造の新工場を建設し、28日に同開発区幹部などをお招きして竣工式を行いました。新工場の全面稼働は2021年10月を予定しています。TSHは、ギヤポンプにおいて2022年度には2019年度比2倍となる年間生産30万台を見込んでいます。

コロナ禍からいち早く経済の回復を果たした中国では、電子商取引市場の発展を背景に、物流量が再び増大しています。物流業務に欠かせないフォークリフト市場の成長も加速しており、作動油を送り出すギヤポンプや、作動油の流路を切り替えるコントロールバルブの需要が高まっています。TSHは新工場の設備を活用し、高い生産効率と品質、性能を追求して、需要増に対応していきます。

中国フォークリフト市場では、排ガス規制の強化によって電動化への移行が加速すると考えられます。また、快適性や車体の静穏性の向上、燃費やバッテリー消費の低減による経済性の向上など、新たな付加価値を有するフォークリフトの開発も進んでいます。当社は、低消費電力かつ低騒音という製品特長を活かし、新たな付加価値を有するギヤポンプやコントロールバルブの提供を進めてまいります。竣工式の様子 壇上左から3人目が天津島津液圧有限公司 福島伸久総経理、 4人目が天津市西青経済技術開発区賽達工業園管委会 張剛副部長

竣工式の様子
壇上左から3人目が天津島津液圧有限公司 福島伸久総経理、
4人目が天津市西青経済技術開発区賽達工業園管委会 張剛副部長

新工場の概要

・建設場所天津市西青経済技術開発区賽達工業園
・敷地面積約24,000m2
・建物仕様一部2階建て(延床面積:約17,000m2
・生産品目油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ
・生産能力ポンプ50万台/年、バルブ20万台/年
・全面稼働開始2021年10月予定
・投資金額2,000万米ドル

天津島津液圧有限公司の概要

・所在地天津市西青経済開発区興華四支路15号
・資本金27,696千米ドル
・代表者(総経理)福島 伸久
・設立1994年8月
・売上高122,276千元(2021年3月期)
・業務内容主に中国向け油圧機器の製造および販売

https://www.shimadzu.co.jp/news/press/y169ij6a84l8nrgp.html