【各社トップが語る2021】三菱電機「自動化投資の刈り取り強化」 FAシステム事業本部 古谷友明 機器事業部長

三菱電機 FAシステム事業本部 古谷友明 機器事業部長

 

2021年3月期の売り上げは、まだ前年度比でマイナス見込みではあるが、新型コロナの緊急事態宣言が出た4-6月を底に、月追うごとに戻ってきている。とくに半導体は、スマホ、データセンター、巣ごもり需要などで急回復し、21年の半導体製造装置の出荷は過去最高になると言われている。また物流関係は、ECや自動倉庫への活発な投資が継続し、データセンターの建屋建設やサーバ需要、食品・医薬品向けも堅調だ。自動車は生産が戻ってきたが、設備投資はEVや自動運転が中心で、既存の生産設備への投資は少ないと思われる。受配電は、22年以降に首都圏の大型開発、地方都市の建て替え需要で投資が戻ってくる見通し。

こうした中で、中小企業を中心に人手不足から自動化意欲が高く、ロボットの引き合いが多い。昨年5月に協働ロボット「MELFA ASSISTA」を発売し、食品業界、とくに中食向けで好調だ。例えばコンビニ弁当の盛り付けでも、ロボットと人が作業を分担しながら協働作業し、包装や箱詰めなどでも使われている。今年1月発売予定の、ネットワークカメラの映像を記録できるカメラレコーダユニットにも期待を寄せている。18万円という手頃な価格で遠隔地や海外の工場を見て、機械・装置のリモート監視や設備の立ち上げなど、色々な用途に使える。

コロナによって通常の営業活動が難しくなり、FAサイトの活用を強化している。昨年4月からはコロナ専用ページを開設し、ロボットの動かし方や設備を動かす際の注意点など、在宅勤務の人向けのコンテンツをまとめた。オンライン学習システムeラーニングは前年の2倍のアクセスがあった。12月からはオンライン展示会をスタートし、最新技術や製品をリアル展示会のように紹介している。ここで得たユーザー情報を営業に活かしていきたい。21年の景気は総じて上向くと見ている。

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