ハイテクインター、相模原市にプライベートLTEの実証実験ラボ 新規オープン

2020年11月12日

ハイテクインター(東京都渋谷区)は、プライベートLTEの実証実験が可能なラボを、神奈川県相模原市内の「さがみはら産業創造センター」にオープンした。

相模原市は神奈川県の中でも「さがみロボット産業特区」に指定されており、ロボットの開発や関連産業における実証実験の促進や普及啓発に取り組んでいる。

 

一般的に無線機器を利用する際、Wi-Fiや業務用無線が主流となっているが、広い敷地内においてWi-Fiは「干渉が多く接続品質が悪い」「通信できる距離が短く広いエリアをカバー出来ない」「通信の秘匿性が低い」、業務用無線は「専用機材が必要で価格が高い」といった課題があった。

同社は、広い敷地内(半径400m~3㎞程度)でも信頼性が高く、電波干渉が少なく、費用対効果が高い自営無線ネットワークを構築したいというニーズに対し、屋外設置型プライベートLTE基地局・端末を販売している。プライベートLTEは以下のようなメリットがあり、自治体における地域BWAとしても使うことができる。

①1台の基地局で広範囲をカバーできる
②Wi-Fiと比べて干渉がなく、安定している
③LTEによる暗号化で通信の秘匿性が高い
④インターネットを経由しない閉域通信で、セキュリティーが高い

 

相模原のラボでは、基地局の実機確認や使用したい機器を持ち込んで互換性確認が可能。11月以降には「さがみロボット産業特区」区域内にある「元県立新磯高等学校」を活用した「プレ実証フィールド」にフィールド試験場をオープンする予定。屋内外を通したフィールド実験で通信速度の確認や画像配信の状況も確認することができるようになる。

 

プライベートLTE基地局の製品比較

ハイテクインターでは、規模に合わせて大小2種類の基地局を用意。小型基地局は1システム当たり100万円以下と安価で、サイズもA4用紙程度とコンパクトながら東京ドーム3.2個分(半径400m程度)をカバー可能。

キャリアで使用されている大規模基地局は、1千万円程度と高額でサイズも大きく、制御装置が別途必要となるが、同社の小型基地局は制御装置一体型のため、小規模で導入が容易。大学のキャンパスや工事現場などの規模に最適となっている。

大型基地局は半径3km以上の広い範囲をカバーし、ハンドオーバー機能を実装。広大な敷地を少ない基地局でカバーできるため、工場や発電所などの大規模な自営施設向け(自営LTE)に加えて、自治体のエリアをカバーする地域BWAの用途でも利用ができる。

小型・大型基地局に繋がる端末は、同社のBand41対応専用ルータ、または一般的なスマートフォンで対応可能。

 

プライベートLTEの活用例

■工場

工場内のIoTセンサーデータを収集する際に活用が可能。障害物の多いプラントや鉄粉が舞う製鉄所などは、通信が急に途切れるといったトラブルが発生することがある。

プライベートLTEは、干渉なく安定した通信が可能で、セキュリティ面も安心して使用でき、敷地内の内線電話としても活用できるので、PHSの置き換えにもなる。

 

■採掘場

場内の車両位置情報確認に活用可能。濃霧によりお互いの位置がわからず、衝突事故が起こるという可能性があったが、プライベートLTEによる通信により、お互いの位置が把握可能となり、事故を未然に防ぐことができる。一台の基地局で広範囲をカバーできるため、費用を抑え設置工事の手間も省ける。

 

■ハイテクインター