【寄稿】Pegasystems、明日の「新しい」職場を創造するためにテクノロジーが果たす役割とは?

2020年10月21日

Pegasystems 最高技術責任者
Don Schuerman

企業・組織とその従業員が「ニューノーマル」を達成するために、テクノロジーが果たす重要な役割

 

「政治の世界では1週間は長い時間である」ということわざが本当なら、ビジネステクノロジーの世界では、6カ月は永遠のように思えるに違いありません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生後、今年の3月に私たちの生活様式が永遠に変わって以来、企業・組織では、オペレーション、計画、戦略の抜本的な見直しを余儀なくされました。失業、経済の崩壊、企業の苦戦など、残念なことに、この混乱は当面続くと思われます。

結果として、今日のビジネスはさまざまな新しい課題に直面していることに気づくこととなりました。多くの人は、この混乱を教訓に、将来起こりうる同様の事象の影響から身を守るため、リスク軽減を優先することの重要性に気づき始めています。

 

当社がシニアマネージャーと最前線にいるIT担当者を対象に実施した業界横断的なグローバル調査では、3人に1人(31%)がCOVID-19のパンデミックがもたらす影響に対して「まったく準備ができていない」または「準備が整っていない」と回答しています。また、84%は、「将来起こりうるパンデミックまたは同様の混乱に対して準備することは優先順位が高い」と述べています。

これは、企業・組織がすでに未来の働き方について考え始めており、最も困難な時期でも「通常どおりのビジネス」を継続する方法について考え始めていることを示しています。

では、この新しい未来はどのようなものになるのでしょうか? 今日、多くの企業・組織は、リモートワークを加速する中、効果的に連携されたコラボレーションを維持する必要がある労働力を抱えていることに気づいています。またこの「ニューノーマル」に適応し、企業投資をもはや不必要となった分野から、将来に向けて企業の持続可能性を担保し、潜在的なリスクを軽減するために必要な分野へとシフトすることが不可欠だと気付始めています。

 

最も顕著な成長が見込まれているテクノロジーの1つは、インテリジェントな自動化です。私たちの調査によると、回答者の76%が、「パンデミックによりインテリジェントな自動化への投資が増える」ことに同意しています。同じ数(76%)は、「予測不能な大規模の疫病や自己隔離がインテリジェントな自動化に対する需要増加をもたらす」と述べています。では、パンデミックがもたらすビジネスへの影響を防ぐために必要なテクノロジーとして、インテリジェントな自動化が注目されているのはなぜでしょうか?

いくつかの理由があります。インテリジェントな自動化は、プロセスの効率と有効性の向上、カスタマーエクスペリエンスの向上、バックオフィス業務の最適化、効率の向上を支援します。同時に、人との接触を最小限に抑え、社会的距離を維持することを可能にします。ただし、それ以外にも他の利点をもたらします。

簡単に言えば、従業員のワークライフバランスを改善する上で重要な役割を果たすことができます。グローバル調査の回答者の80%が、「インテリジェントな自動化が人の作業負荷を軽減するのに役立つ」と回答し、3分の1以上(36%)が、「過去2年間で週に最低1時間、最高9時間の労働時間を節約した」と述べています。

 

重要なのは、ほぼ半数(47%)が、「アイデアやイノベーションなどのより創造的な取り組みにより多くの時間を費やしている」と述べ、44%が「より多くの分析と批判的思考タスクを実施するためにより多くの時間を割いている」と回答しています。

未来の働き方において、インテリジェントな自動化に過度に依存することがないように注意することが重要です。他のテクノロジーは、その重要性が企業、そしてその従業員に受け入れられるにつれて、ますます重要な役割を果たすでしょう。実際、私たちの調査によると、従業員は現在、ビジネスの変革に向けてテクノロジーの使用を推進する主導的な役割を果たしています。回答者の66%が、「従業員が働き方を改善するためにより優れたテクノロジーを求めている」と回答し、76%がテクノロジーの利用の増加が従業員の満足度向上に寄与することに同意しています。

多くの従業員が実際にインテリジェントマシンを労働力の一部と捉えているという事実は、テクノロジーに対する快適さが向上していることを意味するものです。回答者の73%は、「労働力」という用語に人間の従業員とインテリジェントマシンの両方を含める必要があることに同意し、大多数(84%)は「インテリジェントマシンと共に快適に作業できる」と回答しています。そして、61%が、「インテリジェントマシンで管理されていても幸せだ」と述べています。

 

ビジネス環境が変化し続けるにつれて、クラウドやAIなどの成長著しいテクノロジー分野への投資が続くのは明らかです。一方で、ローコードのような新しい、生産性を向上させるテクノロジーへの需要も増大するでしょう。私たちの調査への回答者の82%は、「ITは、従業員が独自のテクノロジーソリューションを構築および実装できるプラットフォームとシステムを提供する必要がある」と回答し、半数以上(55%)は、「業界内の『全員』または『過半数』の労働力のいずれかは今後5年間でローコードスキルを必要とする」と述べています。

現時点では、多くの人にとって将来は非常に不確実に見えますが、明らかなことは、ほとんどの企業・組織では、それぞれ企業にあったニューノーマルを確立し、将来再び発生しうる最悪の事態に対して確実に対応できる体制の確立が重要な課題となってきます。その結果、効率の向上、作業負荷の軽減、生産性の向上に役立つテクノロジーによって、未来の働き方はこれまでとは大きく異なる可能性を秘めています。