工場新設・増設情報 5月第4週 東レ、横浜冷凍、アクティブファーマ、愛知製鋼、旭化成

2020年5月27日

▶︎東レ
電動化車両(xEV)市場の拡大を背景とした車載コンデンサ用フィルムの需要拡大に対応するため、土浦工場(茨城県土浦市)に生産設備を増設し、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)「トレファン」の生産を増強する。

トレファンはプラスチックフィルムの中でも軽く、強靱性・電気特性・機械的特性に優れており、コンデンサ用は家電・IT機器向け電子部品のほか、xEVのモーターを駆動させるパワーコントロールユニットのインバーター回路に使用されている。

稼働開始は2022年を予定、生産能力は現行比1.6倍にする。

 

▶︎横浜冷凍
横浜市神奈川区に「横浜みらいHRD・横浜みらいサテライト」が完成した。同場所は1969年に旧子安物流センター、73年に同社初となる本社ビルが建てられた土地であり、旧子安物流センターは老朽化により2017年に閉鎖。今回、この跡地に人材育成に特化した施設「横浜みらいHRD」と、サテライト機能を持ち、実地研修も行える冷蔵倉庫「横浜みらいサテライト」を建設した。

延床面積は、横浜みらいHRDが約1129平方メートル(3階建て)、横浜みらいサテライトが約4796平方メートル(2階建て)。

横浜みらいHRD

横浜みらいサテライト

 

▶︎アクティブファーマ
富山八尾工場敷地内(富山市)に2019年4月から着工していた、新設となる研究・品質管理棟と少量合成棟、拡張となる原料・製品倉庫が竣工した。研究開発スピードの加速を図るとともに、品質管理体制の厳格化、事業基盤を強化することが目的。

なお、同社は4月に、新型コロナウイルスへの治療効果が期待される「アビガン錠」の原薬製造を受託。7月からの製造開始に向け製造体制を整備し、1日でも早く供給できるよう努めるとしている。

増加延床面積は約2130平方メートル(総延床面積は約5129平方メートル)、設備投資額は23億円。

富山八尾工場全景

 

▶︎愛知製鋼
電動車部品の需要拡大に対応するため、岐阜工場(岐阜県各務原市)において、パワーカード用リードフレームの第2ラインを新設した。

リードフレームは、HVやEVなどのモータの電力制御などを行うパワーカードを構成する放熱部品。今回竣工した第2ラインは、従来よりも生産性を2割向上させた一貫自動ラインで、多品種の製品を高品質に生産できるライン設計となっている。生産能力は月産180万個、岐阜工場全体では月産360万個となる。

投資額は約15億円。

プレス加工ライン

 

▶︎旭化成
スパンボンド不織布を製造する延岡エルタス工場(宮崎県延岡市)の閉鎖を発表した。同工場は2001年から製造を開始し、主におむつを中心とした衛生材料向けに不織布製品を製造。19年9月に延岡市で発生した竜巻により甚大な被害を受けて以降、製造を停止しており、復旧に向け検討していたが、復旧に要する費用が大きいこと、設備の老朽化が進んでいること、また再開までの期間として1年以上を要することなどを勘案した結果、工場の閉鎖を決定した。

販売活動は20年9月末で終了する予定。