工場新設・増設情報 1月第5週 不二越、ロート製薬、リコー、堀場製作所など

2020年1月29日

【国内】

▶︎不二越
富士事業所(富山県富士市)に建設を進めていた小型ロボット専用のロボット第3工場が2019年12月に竣工し、1月から操業を開始した。現在、あらゆる産業分野でロボット導入による自動化の取り組みが拡大しており、特に電機・電子・EMS市場、一般産業機械市場では、これまでの人手作業の自動化や、小型ロボットへの置き換えニーズが高まっている。これらを背景に、MXシリーズを中心とした小型ロボットの増産と、無人化ラインの設置による生産能力の増強・生産性改善を目的に工場を新設。

敷地面積は約5500平方メートル、総投資額は約20億円。無人化ラインの導入は5月を予定。

新工場外観

 

▶︎ロート製薬
一般用医薬品へのニーズ拡大や、ビューティ関連商品における高機能化粧品の需要拡大に応えるのを目的に、マザー工場である上野テクノセンター(三重県伊賀市)に新工場棟を増設する。今回の増設により、生産量は1.5倍になる予定。

新工場棟は、IIoTやAIを活用したデジタルツイン環境の実現や、地中熱や太陽光などの再生可能エネルギーを活用した「人と環境にやさしいスマート工場」を目指すとしている。

竣工は2022年を予定。

上野テクノセンター(左)と新工場棟完成予想図

 

▶︎アステラス製薬
生産子会社であるアステラス ファーマ テックの富山技術センター内(富山県富山市)に、プログラフ(一般名:タクロリムス水和物)の新たな原薬製造施設「第3発酵棟(仮称)」を建設する。

プログラフは、アステラス製薬が創製した免疫抑制剤で、臓器移植後の拒絶反応を抑制するための第一選択薬として世界の移植医療に大きく貢献している。富山技術センターはプログラフの原薬製造および製剤・包装を担っており、今回、最新鋭の製造施設を同センター内に建設することで、高品質の製品を今後も安定的に供給する、より強固な生産体制を構築することを目的としている。

延床面積は約7220平方メートル(地上3階建て)、着工は4月、完成は2021年8月を予定。総工費は約100億円。

 

【海外】

▶︎リコー
中国広東省に設立したオフィスプリンティング機器の生産会社、Ricoh Manufacturingの新工場が、4月に稼働を開始する。新会社はグローバル生産体制強化の一環として設立したもので、IoTによる販売・製造データの活用や、最先端のロボットや自動化設備の導入などによりデジタルマニュファクチャリングを推進する。

新工場の生産開始に伴い、中国国内の生産拠点を再編し、春には深圳市のRicoh Asia Industryを、秋には同市のRicoh Components & Productsの生産を終了する。

土地面積は約9万平方メートル、建屋面積は約7万平方メートル。

Ricoh Manufacturing (China)

 

▶︎堀場製作所
グループ会社で、バッテリー・燃料電池評価装置の開発、製造、販売を手がけるホリバ・フューエルコン社(ドイツ)が、19年4月に取得した現社屋の近接地に新社屋を建設する。世界的な電動車両需要の高まりを背景に、バッテリーや燃料電池の評価装置の市場規模は拡大が見込まれることから、生産能力の強化を通じて、さらなるビジネス拡大に取り組むとしている。

延床面積は現状の約6倍となり、従業員は約150人増員、2023年をめどに生産能力を約3倍に増強する。

敷地面積は2万9000平方メートル、延床面積は9900平方メートル(5階建て)、着工は2月、完成は21年11月を予定。総工費は約35億円。

ホリバ・フューエルコン社 新社屋(完成イメージ図)

 

▶︎東芝キャリア
空調機器や暖房・給湯機器の継続的な成長が見込まれる欧州市場での事業強化のため、ポーランドに新たに製造子会社を19年12月31日設立した。20年中の製造開始を目指す。

現在、欧州では省エネ性の高いヒートポンプ技術を使用した暖房・給湯機器の重要が急速に拡大しており、新たに製造拠点を設立することで、リードタイムを約3分の2に短縮し、コスト低減を図ると共にローカルフィット商品を増強し、商品ラインアップを強化するとしている。

敷地面積は約3万7000平方メートル、工場面積は約1万7000平方メートル(土地・建物を取得し改修予定)、投資額は約30億円。

工場予定地の様子(2020年1月現在)