オータックス、アジア最大級のアルマイト加工ライン 中国・鶴山工場稼働

2019年12月11日

オータックス(横浜市港北区)は、中国・広東省江門市鶴山市に建設をすすめていた鶴山工場の第1期工事がこのほど完了し、10月中旬から稼働を開始した。

新工場はアジア最大級のアルマイト加工ラインを有し、80インチのテレビフレームを4辺同時にアルマイト処理が可能になるなど、最新鋭の設備を導入している。

第1期工事では、敷地面積約6万8600平方メートルに、3階建て床面積4万5000平方メートルと3万4000平方メートルの建物2棟を建設した。

 

現在、テレビフレームのアルマイト加工を7色同時に染色できる4ラインがフル稼働している。80インチのテレビフレームの加工に向けて112台の大型CNC加工機や30台のプレスが導入されており、最終的に8ライン250台のCNC加工機が稼働することになっている。

同社は中国・深センに金属加工の工場があるが、深セン地区の都市化により、工場排水処理のライセンス維持が厳しくなって生産の継続が難しくなってきたことから、鶴山工場を建設し移転することにしたもの。しかし、深セン工場も現在は生産能力一杯の受注を抱えフル稼働状態で、鶴山工場と並行生産しながら、徐々に移管していく方針で「2019年12月中には移転を完了したい」(オータックス富田周敬社長)としている。

富田周敬社長

 

鶴山工場では環境面にも配慮して、密閉式研磨エリアを設けて、作業時の粉塵吸引防止や防爆対策、1日1200トン の作業排水処理能力を有する設備を設けている。

また、工場のレイアウトも通路を広く確保し、ロボットや無人搬送車などを駆使した自動化生産が進めやすい設計にしている。これらにより、従業員数も現在の深セン工場500人、鶴山工場500人を、合わせて800人ぐらいと20%減らす計画。

 

同社では、第2期工事に向けて隣接地に約6万6000平方メートルの敷地を確保しており、状況を見ながら電子部品などの生産工場の建設も検討していく。

富田社長は「製造受託サービス業的な立場で、ファブレスメーカーのものづくりの裏方としてスケールメリットの強みを発揮した工場として活用してもらえるようにしていきたい」と語っている。

鶴山工場外観