「ET&IoT Technology 2018」11月14日~16日 パシフィコ横浜で開催

ET×ET エッジテクノロジーで超スマート社会を実現

Embedded Technology 2018/組込み総合技術展
IoT Technology 2018/IoT総合技術展
11月14日(水)~16日(金)
会場:パシフィコ横浜

 

組込み技術とIoT技術の総合展「ET&IoT Technology 2018(Embedded Technology 2018/組込み総合技術展、IoT Technology 2018/IoT総合技術展)」(主催=組込みシステム技術協会)が、11月14日~16日、パシフィコ横浜で開催される。

開場時間は10時~17時(15日は18時まで)。入場料は1000円(Webでの来場事前登録者、招待状持参者は無料)。

410社・団体(820小間)が出展し、会期中は2万6000人の来場が見込まれる。

 

データ処理遅延/通信量・コスト肥大/セキュリティ問題

進む技術改革 課題解決へ

組込みとIoT技術をキーワードに、毎年、首都圏と関西圏で実施されている「ET&IoT Technology」。今回は、「ET×ET(エッジテクノロジー)によって実現するスマートな社会」をテーマに、これからのIoTのキーワードとなるエッジテクノロジーにフォーカスした「エッジテクノロジー総合展」として開催される。

スマート工場や自動運転などの実現には、多種多様なIoTデバイスから収集される大量のデータをリアルタイムに処理・分析することが必要であり、その基盤技術となるIoTの活用は加速しているが、データ処理の遅延(レイテンシ)など、クラウド側で処理することの課題も顕在化してきている。また、通信量やコストの肥大化、セキュリティの問題など、IoT特有の課題も浮上。

これらの課題解決に、今注目されているのがエッジコンピューティング。エッジ側に処理機能を持たせ収集データを一次処理することで、リアルタイム処理の高速化や多様化を実現し、データのクレンジングによって必要な情報のみクラウドに送信でき、ネットワークの負荷や通信の遅延を極小化することができる。

 

ET&IoT Technology 2018は、そのエッジコンピューティングをキャッチアップし、コア技術となるエッジテクノロジーにフォーカスして最先端情報を発信する。組込みとつなげる技術を背景とし、「エッジ領域でどこまでのことができ、どんなもの(新しい価値)を生み出せるのか」をテーマにおいて、幅広い領域から最新トレンドの紹介や、新たなIoTサービスの創出を促進する。

会場には、超スマート社会の実現に重要となる6つのテーマゾーンが設けられ、エッジの重要技術や先行分野の最新情報を集中発信する。また、この6つのテーマは「テーマトラック」として専門カンファレンスも行われるため、実際の展示とあわせて情報収集することが可能。

 

「組込みAI活用ゾーン」は、Embedded/IoTデバイス側でのAIを活用した技術・サービスを集中展示。テーマトラックは、マクニカの「組込AI最前線~1mW推論からエッジ学習~」や、富士ソフトの「エッジAIにおける学習データの重要性と導入形態の多様性」などを予定。

「IoT無線技術ゾーン」は、最新の無線通信規格から対応デバイスなどを展示。テーマトラックでは、日新システムズの「ついに実用化を迎える大規模メッシュネットワークWi-SUN FAN」や、ソニーのLPWA概要とその活用事例などを紹介する。

「スマートセンシングゾーン」は、用途・目的に応じたさまざまなセンシング技術にスポットをあてた展示エリア。同テーマのセッションは、NTTデータ経営研究所の「IoT社会を支える電源技術 エネルギーハーベスティングの最新動向」などが実施される。

 

「セーフティ&セキュリティゾーン」は、デバイスセキュリティにフォーカスした展示で、テーマトラックは、セキュアIoTプラットフォーム協議会の「日本が狙われる!始まっているIoT機器へのサイバー攻撃の実状とその対策」が予定されている。

「次世代モビリティゾーン」では、制御技術の進化やコネクティビティへの業界の取り組みを紹介。テーマトラックは、キャッツの「自動運転ソフトウエアテスト」や、オン・セミコンダクターの「次世代モビリティを可能にするセンシング」を実施する。

「エッジコンピューティングゾーン」は、エッジコンピューティングを構築する最新ソリューションが紹介され、同テーマのセッションは、アステリアによる「5分でできる!“Gravio”で簡単IoTエッジコンピューティング利活用」が用意されている。

また、カンファレンステーマと連動した最新技術の実体験ゾーンも設けられており、「次世代モビリティ」では、モデルベースの深層強化学習に、神経科学論理を統合させ知性を持つ自動運転AIの開発で話題の自動運転車の展示や、リアルハプティクス技術を用いた「遠隔釣りシステム」のデモなどが行われる。

 

テーマ多彩、120セッション

期間中は、多彩なテーマのカンファレンスが約120セッション予定されている。

基調講演は、インテルによる「Embedded AIで広がるエッジコンピューティング」や、フォグホーン システムズによる「インダストリアルIoTにおけるエッジの必然性と導入事例~現場視点のエッジソリューション~」を実施。

このほか、注目企業やベンチャーキャピタルによる招待講演や、テクニカルセッション、ハプティクストラック、ブロックチェーントラック、グローバルセッション、IoTトラック、設計検証ツールトラック、電子設計・EDAトラック、組込みマルチコアサミット、出展社セミナーなど、あらゆるテーマにおいて各キーパーソンが登壇。聴講で各テーマの最新の技術動向などを学び、実装した実際の製品を展示会場で見ることができる貴重な機会となっている。

 

また15日には、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する製品・サービスを表彰する「ET/IoT Technology Award 2018」の授賞式を実施。

受賞した企業とテーマは次の通り。

▼Embedded Technology 優秀賞
NEC「センサを印刷する!超解像度感圧センサ技術」

▼IoT Technology 優秀賞
富士通「FUJITSU IoT Solution Battery-free Beacon PulsarGum(パルサーガム)」
アルプス電気・NTTデータ経営研究所「局所集中型低消費電力無線通信技術」

▼Edge Technology 優秀賞
LeapMind「DeLTA-Family」

▼スタートアップ優秀賞
シード「Smart Parking(スマートパーキング)」
ロビット「AI技術を活用した外観検査ロボット『TESRAY』」

▼JASA特別賞
STARWING Technology「SiPS-Centimeter Level Indoor Positioning System(センチメートル単位で測位可能なBluetooth室内測位技術)」

 

このほか、組込みIoT人材の発掘・育成を目的として、IoTを使用したイノベーティブなビジネスの企画・立案に主眼を置いたコンテスト「IoTイノベーションチャレンジ」や、各地区大会で入賞した若手組込み技術者上位チームによるソフトウエア技術の頂上決戦「ETロボコン2018 チャンピオンシップ大会」も併催。

また、15日の17時~18時は、ボジョレ・ヌーボーの解禁日に合わせて、ボジョレーや海外のビール、地酒などが振る舞われる「ET/IoT Technology フェスタ」が実施される。アルコール片手に、出展社と情報交流ができる場となっている。

 

アペルザeコマース

展示製品オンライン購入が可能
カタログ無料ダウンロード実施

アペルザでは、生産財に特化したモール型ECサイト「アペルザeコマース」で、「ET&IoT Technology 2018」との連携企画を実施している。

サイト内の連動特集ページでは、各社の展示製品の紹介資料や、会場で配布されるカタログなどのダウンロードサービスを行っている。もらいそびれたカタログや、回りきれなかったブースの製品資料、同展の振り返り、また、展示会場に行けなかった場合などに活用できる。

また、同特集ページでは、展示製品をオンラインで購入することも可能になっている。

連動特集ページはこちら
https://ec.aperza.com/marketplace/event/et-iot-technology/

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