「計測展2018 OSAKA」11月7日~9日 グランキューブ大阪、過去最大規模で開催

「未来を、共創(つく)る」
最新トレンド、関西から発信

関西最大級の計測と制御技術の総合展「計測展2018 OSAKA」(主催=日本電気計測器工業会)が、11月7日(水)~9日(金)の3日間、グランキューブ大阪(中之島〔大阪国際会議場〕駅、2番出口すぐ)で開催される。

開場時間は10時~17時、入場料は1000円(事前登録者、招待券持参者、学生は無料)。

 

1955年に初開催された計測展は、東京と大阪で交互に隔年開催されるようになり、大阪開催は今回で15回目。

主催する日本電気計測器工業会(JEMIMA)は今年、創立70周年という節目の年であり、同展も、展示とカンファレンスの両輪の充実による複合展の伝統と、産学官との特別連携拡大という改革を盛り込み、出展者数・展示小間数とも過去最大規模で開催される。

グランキューブ大阪の10階を展示場とカンファレンス会場、3階を展示場として182小間、70企業・団体が出展する。

 

計測と制御技術は、動きや量を計測してフィードバックし制御するという重要な役割を担っており、ものづくり、プラント制御、社会インフラ制御などに欠かせない。近年、その重要性はさらに増し、自動車や電子機器、装置の状況をセンサーで把握し、データの集約や結果のフィードバックなど、IoT技術を支える重要なソリューションとなっている。

2018年のPRメッセージは、「未来を、共創(つく)る。“KANSAI” Connecting Invention」。

ものづくりにおいて重要な役割をもち、マザーツールである計測と制御技術を核として、IoT、ビッグデータ、AIなどのソリューションとの融合、協調を図り、産学官連携による実践を関西から発信していく思いが込められている。

 

出展製品は、電気測定器、FA・PA用計測制御機器、指示計器、電力需給計器、電子応用計測器、環境計測器、放射線計測器、存在検知センサ、FAインテリジェントセンサ、アクチュエータ、プログラマブルコントローラ、FAシステム機器、電源機器、グラフィック表示器、表示監視機器、安全制御機器/ソリューション、省エネ・新エネ関連機器/ソリューション、情報伝送装置・周辺装置、ロボット・周辺機器、計測・制御ソフトウエア/ソリューション、組込ソフトウエア、監視・保全システム、AI、ICT全般、IoT/M2M、ビッグデータ活用など。

 

「工場設備とIoT」「AIと自動運転、自動化技術」
2大テーマに注力

先端ユーザーや来場者のニーズを取り入れ、国内外の最新トレンドと関心事を展示会のテーマに掲げ、情報発信している同展の今回の注力テーマは、「工場設備とIoT」「AIと自動運転、自動化技術」の2点。

「工場設備とIoT」は、従来の組み立てラインやプラント保守の自動化をIoTによって進化させたもの。多数のセンサーから収集したデータをインターネット経由で処理して、工場設備における事故や異常の予知保全、改善やラインの組み替えなどに対応する。

同展では各製品やサービスの展示のほか、IoT活用事例や、多種多様な計測器やセンサーで集めた現場のリアルデータの共有、利活用に必要なIoT人材の育成、地域、専門家との連携についての情報も提供。総務省近畿総合通信局 特別連携企画では、9日に「実践に効く“IoT人財育成セミナー”」も実施される。

 

「AIと自動運転、自動化技術」は、自動車の最新技術を支える計測と制御にフォーカス。液体燃料とエンジンの技術から、電池、モーターの技術へと自動車は変革期を迎えているが、コネクテッドカーやAIと連動した自動運転技術も少しずつ実用化が進んでいる。

自動車業界で使用される計測と制御技術の展示や紹介のほか、EV自動制御や自動運転技術についてのセミナー、10階の展示会場では日産自動車のEV新型モデル「リーフ」の分解部品も展示される。

また、工場のスマート化・FA、センシング・データ流通、次世代モビリティ、AI技術などの注目分野を見据えて、関西のIoT推進団体やものづくり系展示会相互が連携した多くの展示や講演が企画されている。

 

多彩なセミナーやトークショーも

10階カンファレンス会場では、IoT/AIを活用したプラント保全や次世代モビリティの最新動向など、さまざまなセミナーを毎日開催。

7日の基調講演は、経済産業省近畿経済産業局の森清局長が登壇し、「Connected Industriesと関西での取組み」を講演。機械、データ、技術、ヒト、組織など、さまざまなもののつながりによって新たな付加価値の創出や社会課題の解決を目指すConnected Industriesを、関西を中心に実現していくための具体的な方策や取組みについて紹介する。

特別講演は、経済産業省による「産業保安のスマート化と先行事例のご紹介」、石油エネルギー技術センターによる「製油所向けプラットフォームの開発」、パナソニックによる「秤が支えるAI+IoT時代のビジネス革新とパナソニックの挑戦」を実施。

 

自動車技術会関西支部の特別協賛講演では、8日に三菱自動車工業による「自動車電動化の動向と、三菱自動車におけるxEVの取組み」や、旭化成による「リチウムイオン電池 現在・過去・未来」などを予定。

電子情報技術産業協会との特別連携企画では、9日に「AIが人々の豊かな生活を実現~SDGs・Society5.0実現のためのAIの社会実装に向けて~」と題したパネルディスカッションが行われる。

このほか、近畿経済産業局との特別連携企画の「SenStickでセンシングビジネスを考えるワークショップ」や、スポンサードセッション、約40セッションが用意された出展者セミナーなどが実施される。

 

また期間中は、関西ものづくりIoT推進連絡会議から10社が製品やサービスを展示し、来場者のIT/IoT分野に関する課題解決のためのビジネスマッチングイベントを実施する。

学生やメカエレ業界で働く女性を対象としたツアーも用意され、各トップメーカーの担当者による、自社の技術や製品についてわかりやすく説明してくれるガイド付きツアーも行われる。

さらに、3階と10階に設けられたJEMIMAステージでは、会期中毎日トークショーを開催。フリーアナウンサーと出展者による、展示会の見どころや聴きどころの紹介や、初出展・カムバック出展企業による耳寄り情報の発信、関西ものづくりIoT推進連絡会議に参加する10社によるショートプレゼンテーションなどが行われる。

会期中、事前登録した来場者は大抽選会へ参加することもできる。話題のウェアラブルウォッチやAIスピーカー、災害時に欠かせない緊急用ラジオライト、そのほか企業オリジナルグッズなどが当たる抽選会が毎日開催される。

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