安川電機、新型7軸アーク溶接ロボット「MOTOMAN-AR1440E」を発売開始

2018年8月28日

- 7軸により高品質溶接、省スペース化、工程の統合を実現 -

安川電機(福岡県北九州市)は、アーク溶接ロボット(ARシリーズ)の新たなラインアップとして、7軸アーク溶接ロボットMOTOMAN-AR1440E(可搬質量6kg、最大リーチ1440mm)を9月3日(月)より販売開始しますのでお知らせいたします。

近年、製造現場における溶接工程では、溶接時間の短縮や、工程統合による工数削減、ライン長の短縮による省スペースなど高効率・低コスト・省エネルギーの高付加価値ラインの構築が求められています。

当社はそのようなご要望にお応えするため、動作速度の高速化、可搬質量の強化、アーム形状の最適化といった特長を持つARシリーズに、7軸アーク溶接ロボットMOTOMNA-AR1440Eをラインアップしました。本製品は7軸によりアームの回り込み姿勢が可能になり、常時最適な姿勢を保てることから高品質な溶接を実現します。また、設置レイアウトの自由度が高いことによる設備の省スペース化、ロボットの高密度配置による工程の統合などが可能で、お客さまの求める次世代の製造ライン構築へのソリューションを提供します。

また、新たな制御方式を採用した世界各地域で異なる電圧や安全規格にも対応できる新型ロボットコントローラ「YRC1000」と合わせてご使用いただくことで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。

▲MOTOMAN-AR1440E

▲YRC1000コントローラ

 

1. 主な特長

(1)生産性の向上
・各軸の最高速度を当社従来機種比で最大18%アップしました。タクトタイムの短縮により、さらなる生産性向上を実現します

・ロボット手首軸※1を短くし、基本軸の移動量を最適化することで、タクトタイム短縮を実現します

※1 当社ロボットのB軸~T軸中心点までの距離

・新たな軌跡制御の採用により、軌跡誤差を80%減少(当社従来機種比)しました。テスト運転・プレイバック時も動作速度変化によらず同じ軌跡で動作します

 

(2)幅広い適用範囲
・7軸制御によるアームの回り込み姿勢により干渉回避が容易で、最適な溶接トーチ姿勢を維持したままの溶接が可能で溶接品質向上を実現します

・周辺設備への干渉を低減するスリムアームを採用。コンパクトボディながら業界トップクラスの動作範囲を実現しています

・中空アーム採用により、トーチケーブルをアーム内に収納可能です

・可搬質量を強化(従来機種:3kg→新機種:6kg)しており、各種センサなどが搭載可能で溶接品質向上に貢献します

 

(3)スパッタ浸入対策に優れたアーム形状
・溶接時に飛散するスパッタや粉じん等の堆積を少なくする丸みを帯びた耐環境デザインを採用。また、手首軸は標準でIP67を標準採用。スパッタ等の異物浸入対策を強化することで、従来機種と比較して外乱に強い構造となっています

(4)セットアップ時間の短縮と異常時対応の向上
・従来機種では2本必要だったロボットとコントローラ間の接続ケーブルが1本のみとなりました。これにより設備立ち上げ時間を短縮するとともに、配線の少ないすっきりとした設備を実現します

・マニピュレータ内部の通信線の断線や各軸サーボモータのエンコーダ異常が発生した際には、プログラミングペンダント上に異常アラーム(該当ロボット軸の通信エラー)を表示し、異常箇所を特定しやすくなりました。また、通信線の断線時の仮復旧や異常箇所特定のための仮配線を行えるマルチポートが各部位に配置されており、仮復旧・仮配線にかかる時間が短縮できるなど、メンテナンス性に優れています

(5)溶接電源MOTOWELD-X350との組み合わせで、特色を生かした溶接施工が可能
本製品と当社の溶接電源MOTOWELD-X350(溶接パッケージ名称:MOTOPAC-WL300)との組み合わせにより、下記のような特色を生かした溶接施工が可能です。

①【シンクロウェルディング機能】
ロボット動作と波形制御の完全同期により、溶接トーチ角度変化に応じて適切な溶接波形調整を自動で行います。この機能によりトーチ角度変化に伴う溶接条件調整の時間を短縮させ、スパッタ発生を抑制することが可能です。

②【交流ユニット(XACU)(オプション対応)】
MOTOWELD-X350と交流ユニット(XACU)を組み合せることで、薄板に有効な交流溶接が可能となります。対応可能な板厚の下限を従来の1.0mmから0.5mmまで高性能化し、ニーズが高まる薄板溶接に対応します。交流ユニット(XACU)はMOTOWELD-X350に後付可能なため、対象ワークの変更等により溶接条件調整が難しくなった場合に、新しい溶接機を購入することなく交流溶接機へアップグレードすることが可能です。

MOTOWELD-X350

交流ユニット(XACU)

2. 主な用途

自動車・機械関連部品などのアーク溶接用途

3. 販売計画

(1)販売時期  2018年9月3日(月)
(2)販売価格  オープン価格

出典:安川電機「新型7軸アーク溶接ロボット『MOTOMAN-AR1440E』を発売開始 -7軸により高品質溶接、省スペース化、工程の統合を実現-」