協働ロボットのパイオニア・Enrico Krog Iversen、Danish Growth Fund、アーム・エンド・ツーリングがベンチャー企業を設立

2018年6月12日


・Perception Robotics(米国)、OptoForce(ハンガリー)、On Robot(デンマーク)の合併により誕生する新生OnRobotは、グローバルな協働ロボット市場でのリーダーを目指す

・新会社は戦略的買収と技術革新によって成長し、協働ロボットのアーム・エンド・ツーリングの開発に貢献

業界をリードする協働ロボットのパイオニアでありUniversal Robots社の前CEOであるEnrico Krog Iversenは、デンマークの投資ファンドであるDanish Growth Fundと共同で、革新的なアーム・エンド・ツーリング(End-Of-Arm Tooling: EOAT)の企業3社を統合し、新たなベンチャー企業を設立することを発表しました。

この新会社は自動化における様々な課題に取り組み、2025年までに85億ドル規模になると予想されている協働ロボット市場の更なる成長に寄与していきます。

 

合併するのは米国のPerception Robotics、ハンガリーのOptoForce、デンマークのOn Robotの3社で、新社名はOnRobotとなります。

同社は、ロボット用EOATの技術革新とユーザビリティーの向上を推進します。新生OnRobotの本社はデンマークに設置、Enrico Krog IversenがCEOとして指揮を執りますが、3社の個別の業務と開発については、各社が継続して行います。

さらに、世界中に広がるOnRobotの販売代理店は、ドイツ、中国、米国、マレーシア、ハンガリーのリージョナル・オフィスが提供する各地のセールス・サポート、テクニカル・サポート、製品トレーニングの活用が可能になります。また、リージョナル・オフィスは2018年中にさらに増加する予定です。

 

Iversenは、新会社の設立に関して次のように語っています。

「新会社設立の目的は、EOATの開発と製造において世界をリードする組織を構築することです。さらなる買収と協業を通じ、今後数年間で百万ドルを超える収益を上げることを予測しています。

協働ロボットは、実装や再実装を簡単に行うための、高度で直感的なプログラミングを提供することから、安全でコスト効率に優れた多用途の協働ロボットの普及が進みつつあります。幅広い用途にこれらの強力なオートメーション・ツールを応用する上で、グリッパーやセンサーなど、統合が容易なEOATは不可欠な要素なのです」

 

2015年、Enrico Krog IversenとDanish Growth Fundは、デンマークの協働ロボットのパイオニア企業、Universal Robots社を米国のTeradyne社に2億8,500万ドルで売却しました。今回の新会社設立により、IversenとDanish Growth Fundの両投資家は世界のロボティクス分野をリードするデンマークの地位をさらに強固なものとしていきます。

Danish Growth FundのCEO、Christian Motzfeldtは次のように語っています。

「近年、デンマークはロボティクス技術のグローバルなハブとしての地位を確立しています。Universal Robots社はそのパイオニア的存在であり、同社に続くように多くのイノベーティブな企業がオーデンセに設立されてきました。

新生OnRobotは、世界をリードする企業となるだけでなく、デンマークのロボティクス分野のさらなる発展を促すきっかけとなる可能性を持っています。私たちは投資を通じてこの流れを促進し、世界中の企業と投資家に対しても扉を開いていくことを嬉しく思います」

 

国際ロボット連盟(IFR)によると、包装、品質テスト、材料のハンドリング、マシン・テンディング、組み立て、溶接などの用途において人間の隣で安全に稼働する協働ロボットは、現在、世界のロボットの売上の3%を占めています。

この割合は、2025年までに250億ドル規模に成長すると言われているロボット市場のうち、34%を占めるまでになると予測されています。

Iversenは、加えて次のように語っています。

「この成長は、協働ロボットの用途の拡大に起因するものと考えて間違いありません。協働ロボットの設置面積の小ささと、人間の隣で安全に稼働するという点は、グローバルな競争力を必要とする中小規模のメーカーにとって、まさに理想的なものです。

また、協働ロボットは、自動車工場などの大規模な製造業でも導入が進んでおり、従来のロボット工学では自動化できないプロセスを担っています。協働ロボットの用途が拡大すると同時に、協働ロボットのユーザー・インターフェースに迅速かつ簡単に統合できる新たなツーリングのニーズも拡大しています。

新生OnRobotは、オートメーション分野での現在のメガトレンドを支えていきます。3社が持つ独自のアーム技術を、ロボティクス業界のリーディング企業として統合することによって、実装とプログラミングがよりシンプルになります。なお、OnRobotは現在、研究開発スタッフの増員を予定しています」​

 

シナジー、統合の容易さ、そしてビジョンで結ばれた新会社
新生OnRobotの母体となる3社は、相乗効果を持つアーム・エンド技術、それらの技術を容易に統合してよりよいサポートを提供する能力、そして各企業の創業者の長期的ビジョンと能力の評価により選定されました。

・2015年に創設されたOn Robotは、ロボットアームに直接取り付けることができるプラグ&プレイの電動グリッパー(RG2、RG6)を提供しています。これらのグリッパーは、フレキシブルかつシンプルであり、エンジニアの作業なしに、ロボットと同じインターフェースからプログラミングと操作を実行できます

・2012年に創設されたOptoForceは、産業ロボットが人間の手の器用さを必要とするタスクを自動化できるように、ロボットに触感をもたらす力覚トルク・センサーを提供しています

・2012年に創設されたロサンゼルスを拠点とするPerception Roboticsは、ヤモリに着想を得た、大型で平らな物品向けグリッパーや、応従性ゴム触覚センサー(「スキン」)を搭載してロボットに触感を持たせたグリッパーなど、生物に着想を得たロボット・グリッパーを開発しています。同社初のグリッパーは、本年発売の予定です

6月に独ミュンヘンで開催される展示会、Automaticaにおいて、OnRobotは協働ロボットの開発と使用の両方を簡易化する複合ユーザー・インターフェースを搭載した、初の完全統合型製品を発表します。

詳細:OnRobot

参考:PR TIMES「協働ロボットのパイオニアであるEnrico Krog IversenとDanish Growth Fund、アーム・エンド・ツーリングのベンチャー企業を設立」