東陽テクニカ −30℃〜85℃の環境温度対応、自動車ドア開閉耐久試験ロボットシステム販売開始

2018年5月17日

東陽テクニカ(東京都中央区)は、自動車ドア開閉耐久試験システムのリーディングカンパニーであるドイツ Kubrich Ingenieurgesellschaft mbH & Co. KG(本社:ドイツ・バイエルン州プリーゼンドルフ、以下 Kubrich 社)の、−30℃~85℃の環境温度に対応できる自動車ドア開閉耐久試験ロボットシステム「ROACTERE」を 2018年5月16日より販売いたします。

▲自動車ドア開閉耐久試験ロボットシステム「ROACTERE」

 

近年、自動車のドアは軽量化にともない、鉄以外のアルミや樹脂素材の採用が進んでいます。鉄、アルミ、樹脂は素材毎に温度特性が異なるため、環境温度が変化した際にも複数素材で作られたドアが安全性や耐久性を確保しているかを確認する必要があり、今後の自動車ドア開発における重要な試験項目です。

しかし、従来の自動車ドア耐久試験システムは、“常温環境下でのみしか操作ができない”“ドアの内側からの開閉操作ができない”“決められた固定箇所からしかドアの開閉がおこなえない”などの制約があるため、複数素材で作られた新しいドアの性能保証をいかにして行うかが、自動車開発エンジニアの課題になっています。

この問題を解決するため、東陽テクニカは今回、恒温槽内で温度変化を伴うドア開閉耐久試験ができる、自動車ドア開閉耐久試験ロボットシステム「ROACTERE」を販売します。自動車のサイドドア、ボンネット、テールゲートを、指定した回数、指定した順番・ポイントから、開閉耐久動作を自動的に繰り返し、自動車ドアの耐久性能を計測します。

 

従来のロボットは常温近辺でしか稼働させることができないのに対し、「ROACTERE」は内部にヒーター機構と空冷機構を備えることで、−30℃~85℃と稼動温度範囲が広く、恒温槽内での温度変化を伴うドアの耐久試験を実施することができます。複数素材で作られた新しいドアの性能・安全性・耐久性が、広い温度範囲で一定基準に達しているかを検証することができます。

また、「ROACTERE」はロボットタイプで、ドアの開閉スピード、ドアへの接続ポイント、内側・外側、複数ドアの開け閉めタイミングなど、非常に自由度の高い動き・順序が設定できるので、小型車から大型車まで様々な種類の自動車のドア試験でも1システムで対応することが可能です。

ドアの外側からはもちろん、内側に設置したロボットからの開閉動作もできます。従来のサーボモータタイプの耐久試験装置と異なり、ドアへの固定接続と追加重量がなく、ドアの特性を変化させることなく耐久試験を実施することができるため、実使用環境をより模擬した耐久試験が可能になります。

さらに、耐久試験実施中のドアの特性(速度(m/s)、力(N)、エネルギー(J))も計測し“ドアの状態”を監視することができるため、自動車ドアの耐久試験をより効率的に実施することが可能です。グラフの作成、レポート出力、データのエクスポートなどデータの収集・解析も簡単・迅速に行え、測定値のリアルタイム解析ができます。

主な特長

・温度範囲 −30℃~85℃
・ドアの外側、内側から開閉試験実施
・ドアへの固定接続/追加重量なし
・ドアへの様々な接続ポイントを設定可能
・ドア速度、力、エネルギーを計測
・耐久試験中のデータ管理

参考:東陽テクニカ「自動車ドア開閉耐久試験ロボットシステム『ROACTERE』販売開始」