東芝テリー(東京都日野市旭が丘4―7―1、GEL042―589―8775、林幸宏社長)は、スマートフォトセンサー「SPS02シリーズ」の販売を開始した。標準価格は5万7000~14万円。新製品は、超小型画像処理機能を内蔵しながらも光電センサ感覚で使えるのが大きな特徴。 幅22×高さ50×奥行き12ミリ、質量18グラム(ケーブル。レンズ含まず)の軽量・コンパクトな外形に、ワンチップ画像処理デバイスを搭載したことで、カメラと画像処理と判定出力のすべての機能を1台で行える。 製造装置や製造ラインの組み込みなど、スペースの関係で画像処理センサなどが使用できない用途で採用が可能になる。 また、画像処理をデバイス部で前処理を行うため、非常に高速で処理が可能になっており、CPUへの負担も軽減できる。 インターフェイスは、前処理の結果判定出力用にGPIO、パラメータ変更や画像処理転送などにUSB、対象物の座標取得やPLCとの通信用にRC232Cが対応して、組み込み用として使用可能。 しかも、操作は画像処理が分からない人でも簡単に使えるシンプル機能となっており、アプリケーションの開発には、ユーザーフレンドリーでグラフィカルなプログラミング環境の「Visual Architect」(オプション)の使用も可能。 カメラ本体はカラーアルミダイキャスト製で、撮像素子は1/2型CMOSモノクロセンサーで、画素数は2万5697(144×176)となっている。 組み合わせは、SPS02本体にレンズや照明、Sマウントレンズ、リング照明などで構成し、レンズも各種完備している。 同社では、従来の光電センサでは判別できないシーンや、高級な画像処理装置を必要としない簡単な前処理などの用途に最適なセンサとして拡販に取り組む。