交差点の道端に、献花や線香がそっと添えられているのを見かけたとき、頭を下げながら、次に想像するのが信号機の出現である。予防策ではなく、事後策が当たり前のような社会に住み慣れているから、大人も子供もこのことに対する予測が外れることは余りない。

中央道笹子トンネル崩落事故に対し、国土交通省は調査・検討委員会を設置した。事故発生メカニズムや過去の詳細点検について調査する。アンカー定着部の劣化状況の把握へ引き抜き試験なども行う。定期点検しているはずなのに、他のトンネルについても照明や換気扇の固定部品を一斉点検するという。

産業界はこぞってトレーサビリティに取り組んでいる。製造業では中小企業であってもバーコードスキャナーなどを導入して、素材や部品調達から設計、製造、出荷、安全まで情報管理する時代である。製造年月日や耐用年数情報の履歴も即座に確認できる。その投資負担は大きいが必須になりつつある。

保守会社や生産技術者は、必ず部品交換や定期点検をしている。保守点検、修理交換、部品在庫、保守・修理の要因分析、メーカー報告・指導など行い、予防安全を担っている。産業界は川上産業から川下産業までトレーサビリティが浸透し社会債務を果たしている。情報履歴管理とメンテナンスにお金をかける時代であることを事故が物語っている。

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