分岐点

自動化、省力化が企業の栄枯盛衰まで握るようになった。見事なまでの自動化設備を整えた回転寿司店が登場し、近所の寿司屋さんが閉店した。親しくなると、ついつい板前さんと談笑し長居をしてしまう。それが楽しくて、また通う。その会話が残念ながらできなくなった。

名古屋市にはロボットラーメン店があると聞いた。店長と副店長のロボット2台がラーメンをこしらえる。社会システム自体が自動化、省力化に進んでいるのだから、当然の方向かもしれないが、いち早くロボットや自動化設備を導入させた企業が製造業ばかりでなくサービス業でも繁盛する確率がますます高くなった。

もちろん人手で繁盛する店もある。家族で開いている中華店の昼時や夕食時はいつも混んでいる。「塩分を控えめに」と言えば、嫌な顔をせずに上手い塩梅に調理する。数度目には覚えていて、注文時に「いつものように」と再確認されるので、煩わしくない。客は「自分だけの仕様の品」という気持ちになり、満足感に浸れる。

この中華店もロボット店も一種の差別化に成功したわけである。ロボットと人の能力の差は縮まりつつあるが、顧客満足度には必ず人が介在する。やはり「脳力」と「省力」の組み合わせが大切である。生産技術者が担う差別化は「脳力」を使い省力・自動化設備を最適化させて可能になる。大変な仕事である。

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