分岐点

最近、商社の営業責任者から聞く言葉に「eメールは確かに便利だが、本当の意味での交流がなくなった」がある。「取り扱いメーカーの営業担当者と当社の社員はほとんどメールで事を済ませてしまう。同行販売も形式的で、議論を交わすこともない。仕事が好きなのかどうか分からない」。

世の中の希薄化を象徴するように営業形式の「標準化」が進み、対話が成立しないのかもしれないが、一種の抵抗を感じてしまう。顧客といろいろな話ができるようになると、いつの間にか、顧客の会社ために思考している。信頼関係も自然に醸成されていく自分に気付く。

日本人は不器用な人が多い。会社を代えるごとに出世するタイプは少ない。むしろ職人気質が勝る。取引先が好きになり、取引先のために頑張ってしまううちに、今の役割そのものに生きがいと価値を見出す。批判されるかもしれないが、そのような先輩を多く見てきた。

新入社員は実社会での給与生活に入って2カ月。研修を終え所属部に配属される時期である。好きな職種を選んだのか、成り行きで入ったのか分からないが、要は「好き」になることである。それは対話と顧客の評価が育む。Eメールよりも訪問を重視する所以である。

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