デジタルとアロー 今年4月に合併へ両社の特徴生かし商品を展開

プログラマブル表示器の大手メーカー、デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、TEL06―6613―1101、安村義彦社長)と、シグナリング機器メーカーのアロー(同住所、TEL06―6613―2551、アルノ・モンディ代表取締役CEO)は、2011年4月1日付けで合併することになった。デジタルが存続会社となってアローを吸収し、アローは解散する形になる。代表者や資本関係など、詳細は今後詰める。

デジタルは、この合併により、タッチパネル付き表示器(プログラマブル表示器)ブランドの「Pro―face」を扱うHMI事業はそのまま継続し、新たにシグナリング事業を加えることで、お互いの開発・生産・販売におけるシナジー効果を生み出し、顧客に革新的なソリューションとサービスを提供していく。さらに、HMIだけでなくシグナリングにおいてもグローバルにおけるトップメーカーを目指す。

デジタルのタッチパネル付き表示器は、工作機械などに取り付けタッチパネルで機械の操作ができ、機械の稼働状況やエラー発生などを画面表示でオペレータに知らせる特徴を持つ。一方、アローのシグナリング機器は、機械の稼働状況やエラー発生などを音や色などでオペレータに知らせる特徴を持つ。

このように共通の特徴を持つことから、両社の特徴を組み合わせた商品展開、販売・サービス戦略、さらに効率的な生産手法などを生み出す狙いがある。

また、デジタルは02年、アローは08年にシュナイダーグループの傘下に入っている。今後、デジタルは世界のシュナイダーグループのコンピテンスセンター(司令塔)としての役割を担っていく。

デジタルは72年7月設立、資本金は39億2912万円で、09年度の連結売上高は約195億円。開発拠点は和泉事業所(大阪府和泉市)・中国・オランダ・カナダ。生産拠点は和泉事業所・中国。販売サービス拠点は国内15拠点・海外20拠点。

アロー(旧社名アロー電子工業)は23年10月、朝日電工所として創業、07年11月にアローに改称。資本金は11億5000万円、音・光による警報機器を中心に安全・産業用表示・警報機器を展開、09年度の売上高は16億5000万円。開発拠点は和泉事業所、生産拠点は和泉事業所・インドネシア、営業拠点は国内に7カ所。

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