日立 中国に来年2月鉄道車両用電気品の新工場を建設へ

日立製作所は、中国での鉄道システム事業拡大を目的に、来年2月をめどに中国吉林省長春市に鉄道車両用電気品の新工場を建設する。今後、日立と日立中国、及び中国の永済新時速電機電器3社は、合弁会社である「日立永済電気設備(西安)有限公司(HYEE)」に対して2500万米ドル相当(約21億円)の増資を行い、HYEEの子会社として「日立永済電気設備(長春)有限公司」(仮称、資本金1億元)として新工場を建設する。

日立は中国における鉄道車両用電気品の製造拠点として、2003年8月に中国北車集団傘下の永済と合弁で陝西省西安市にHYEEを設立し、04年8月から鉄道車両用電気品(主変換装置、主制御装置、補助電源装置、空調・換気装置)を生産している。

新工場は、中国北車集団傘下である長春軌道客車股有限公司の高速車両専用工場の隣接地に約12・6万平方メートルの敷地を確保し、12年春から操業を開始する予定。当初は月産50台の生産能力で、高速車両向け電気品(主変換装置、補助電源装置)を中心に製造を開始し、需要を見ながら順次生産品目と生産能力を拡大していく。

また、HYEEの生産能力も、11年春をめどに現在の月産50台から80台に拡大させ、12年春には新工場とHYEEを合わせ、中国の鉄道車両用電気品分野において月産130台体制を確立させる計画。

現在、鉄道システム市場は、世界の多くの地域で新規建設や延伸、車両・システムの改良による高速化などの動きが活発化し、拡大している。特に駆動システムを含む車両用電気品分野は、鉄道車両の効率化、信頼性の向上に大きく貢献することなどから、新規建設のみならず、車両の改良に対応する需要も今後拡大していくと見られている。中でも中国市場は、20年までに旅客専用線1万8000キロの建設や地下鉄などの都市内交通網の整備、都市間を結ぶ鉄道網の整備が多数計画されており、それに伴う鉄道車両需要が急拡大している。

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