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サンセイテクノス 浦野新社長に聞く 兄弟が両輪、新体制を構築 「顧客感動」の原点に返る

サンセイテクノス 浦野俊明代表取締役社長

サンセイテクノス
浦野俊明代表取締役社長

サンセイテクノス(大阪市淀川区)は4月1日付で、代表取締役社長に浦野俊明氏(36)、代表取締役副社長に浦野英和氏(33)が就任し、新経営体制に移行した。今後の抱負と方針について浦野俊明新社長に話を聞いた。

-どのような経営体制になるのか?

先代社長が取締役会長に就任し、私と副社長が代表権を持って会社を率いることになる。副社長は営業部門と仕入部門を管掌した上で、仕入本部長も兼務し、対外的な業務を中心に担当することになる。私と副社長が両輪となって並走していくイメージだ。代表権の移動には、私と副社長が責任をもって会社を引き継いでいくというメッセージもこめられている。

-変わるところは?

基本方針を変えるつもりはない。当社は、現在関西地域に本社をあわせて5拠点、名古屋市に1拠点を設けているが、顧客やメーカー、仕入先に支えられて今の当社が存在しているという事実を忘れてはならない。地場に根ざして、さらなるサービスと技術力を強化して、当社テーマ「顧客感動」の実現をしっかりと目指し、皆さまからさらに必要とされる会社を作り上げたい。

一方で社会環境も大きく変化しているため、時代のニーズを的確に捉え、柔軟に変化に対応していく。

-スムーズな事業承継の秘訣は?

事業承継はオーナー企業の最大の課題であると考えるが、ポイントは計画性であったと考える。私の入社の段階で、このタイミングでの代表者交代をあらかじめ考えていた。それに向けて、多くの経験を積ませてもらった。取締役としての経営への参画は、私も副社長も10年以上の実績がある。

また、5年前から、会長は、物流センターを中心に、私と副社長が本社を拠点に業務を行っていたが、これはBCP上のリスク低減だけではなく、各種決裁権限の委譲を伴うことで、新体制移行への準備期間としての意味があった。

-今後の抱負について

顧客や地域に必要とされる会社になるという基本方針を継続し、進化させていきたい。また、社員の成長は会社の成長だと考えている。この会社に入ってよかったと思える組織を追求し、社内外の皆さまに役立てる会社にすべく、さらなる努力をしていく。