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三菱電機、2024年3月期上期決算 増収増益 半期売上高過去最高の2兆5384億円 FAシステム事業は停滞

三菱電機は、2024年3月期上期決算を発表し、売上高は前年同期比8.5%増の2兆5384億7100万円、営業利益は68.7%増の1358億3900万円、純利益は48.3%増の2647億6800万円の増収増益となった。空調・家電や自動車機器の需要が堅調に推移し、全社売上高は半期として過去最高を更新した。
セグメント別について、インダストリー・モビリティ事業の売上高は6%増の8437億円、営業利益は59億円増の498億円となった。うちFAシステム事業の売上高は96億円減の3963億円、営業利益は99億円減の523億円。リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野の需要は継続したが、半導体などのデジタル関連分野が国内外での需要減少が響いた。自動車機器は584億円増の4474億円、営業利益は59億円増の498億円。電動化関連製品の需要が堅調で、モーター・インバーターや自動車用電装品、ADAS関連機器の増加と円安の影響、価格転嫁効果などで前年同期を上回った。
インフラ事業の売上高は6%増の4262億円、営業利益は64億円改善のマイナス89億円。ライフ事業の売上高は11%増の1兆471億円、営業利益は445億円増の785億円。特に脱炭素化の動きを受けて空調機器の需要が国内外で堅調に推移したことが大きかった。ビジネス・プラットフォーム事業の売上高は5%増の623億円、営業利益は38億円。セミコンダクター・デバイス事業の売上高は4%増の1444億円、営業利益は16億円増の164億円。電鉄・電力向けのパワー半導体の増加が牽引した。
通期見通しは変更はなく、売上高は4%増の5兆2000億円、営業利益は26%増の3300億円、純利益は22%増の2600億円とした。

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