【FA各社トップが語る2026】壬生電機製作所「盤設計・製造連携とKraus社認知向上へ」代表取締役社長 古野 修

2025年度は、コロナ禍からのバックオーダー完納や、関税導入前の駆け込み需要により、上半期は想定以上に上振れして推移した。3月以降はその反動による需要の先食いや様子見ムードで売上は落ち着いたものの、通期ではここ数年取り組んできた利益改善施策の効果が着実に現れ、利益面で増益を達成した点は大きな成果だ。
JECA FAIR 2025に出展したほか、防衛安全保障装備展と鉄道技術展では提携しているドイツ企業の展示ブースを支援するなど弊社の活動の認知に努めた。
特に6月にリリースしたフレキシブルLED照明「YOGAライト」と「FCOBライト」は、市場に出回る海外廉価品とは一線を画し、各種工業規格に準拠した高品質設計が特長で、最大周囲温度60度に対応する耐久性が評価され、工作機械や産業機器メーカーからの引き合いが急増している。従来から販売してきた盤内用LED照明ユニットも売り上げが急伸している。
2026年は、積極財政への転換により、保留されていた案件が動き出し、中国経済の影響を受けつつも、設備投資を中心とした内需は緩やかに拡大するだろう。
ドイツ・Kraus社のスリップリングの日本市場での認知向上を急ぎ進める。風力発電や軍需分野でEU圏での実績を持つ同製品は、予算増加が見込まれる日本の防衛産業等において重要な商材となる。
また、日本オートマチックマシンの半自動電線加工機「TSW01」に搭載されている印字機構は当社との共同開発で、ECADソリューションズの盤製造支援システム「WIRE CAM DX」と連携することで盤設計から印字までサポートできる。こうした連携が人手不足に悩む盤組立配線工程に有益なソリューションになることは間違いない。経済が動きはじめる2026年も軸のブレない経営に努めていく。




