JECA FAIRの英断に拍手 学生は業界にとって菌の卵 「呼ぶ」のではなく「連れて来る」のだ
5月27日から東京ビッグサイトで開催されるJECA FAIR2026で、非常に興味深い取り組みがあった。それが、学生の来場には交通費の助成を行うというものだ。電気業界に限らず、どの業界も人手不足、特に若者離れが深刻だ。多くの展示会では、業界を知ってほしい、就職を検討してほしいということで若者向け業界理解や就職相談コーナーを設けて若者に秋波を送っているが、今回のJECA FAIRの取り組みはそれらとは一線を画し、「呼ぶ」のではなく実際に「連れて来よう」というところにまで踏み込んでいて、強い意思が感じられて見事だ。
具体的な中身としては、学生や学校関係者を取りまとめて「JECA FAIR見学会」を開催する場合にその費用を助成するというもので、JECA FAIRのWEBサイトに詳細が記載されており、クラスやゼミなどの単位でバスを借り上げたり、公共交通機関を団体予約したりしたケースに適用される。実際、今回は、現段階で10校800人超がこの制度を利用して訪れる予定だという。前回、インテックス大阪で行われたJECA FAIRを訪れた際、会場内には学生の姿が多く、バスから降りてくる姿も見かけたが、あれはすべてこの取り組みの一環だったようだ。学生たちが友達とグループになって楽しそうに会場を巡る姿は微笑ましく、中年男性ばかりの会場にフレッシュさをもたらしていたのが記憶に残っている。
一昔前の展示会であれば、学生はビジネスに直結しないので来場お断りなんてことが行われていたが、いまでは学生は将来的には就職したり、お客様になったりする大事な金の卵。若者の来場は、出展者にとっては早いうちに自社の製品や技術を見てもらえ、学生たちにとっても学びの場になると同時に、課外学習は普段とは異なる体験ができ、学生時代の良い思い出にもなる。主催者にとっても、来場者が増え、賑やかしになり、出展者に貢献できる。展示会場に学生を招待するというのは三方良しであり、メリットも多いのだ。ぜひ多くの展示会でこの取り組みを真似し、若者で賑わう展示会にしてほしいものだ。