NECA、2026年度電気制御機器の出荷見通し 制御機器市場は堅調続く見通し 前年度比5.4%増の7000億円 部品供給、原油価格に懸念も

NECA(日本電気制御技術工業会)は、電気制御機器の2025年度の年間出荷見込みと2026年度年間出荷見通しをまとめた。2026年度の年間出荷見通しは、前年度比5.4%増の7000億になると予測。7000億円を超えるのは、納期問題の影響で需要が急増した2022年度以来4年ぶり。2010年度からの15年間では、2017年と2022年でに続く3回目となる。
2025年度の出荷見込みは、9.0%増の6643億円。うち国内は3774億円(3.9%増)、輸出が2869億円(16.5%増)。国内は、好調が続く半導体製造装置関連や外需主導で回復が続く工作機械など、主要産業が堅調で、底堅い民間企業設備投資需要もあって年間を通じて緩やかな回復基調が継続。
輸出は、1Qは米国関税発行前の駆け込み需要の影響を含んで19.9%増と急拡大し、2Q以降は落ち着いたが、アジア・太平洋を中心に前年比を上回る勢いで回復を続けている。
2026年度の出荷見通しは、5.4%増の7000億円。うち国内が3970億円(5.2%増)、輸出が3030億円(5.6%増)と予測した。
市場環境として、日本経済は回復基調を維持し、国内は人手不足や資材価格の高騰など抑制要因はあるが、堅調な企業業績や政府の経済政策の後押しにより、民間企業の生産性向上のための省力化・DX化への設備投資意欲は堅調で、設備投資は増加が続く見通し。半導体製造装置関連は成長を継続し、工作機械やロボットも堅調な伸びが予測され、制御機器需要に好影響を与えると予測している。
輸出は伸長が持続し、台湾、韓国、中国、ASEANでのAI関連投資拡大によりアジア・太平洋の継続成長が見込まれ、中国は内需減速が継続するものの米国以外へ輸出は底堅く推移する見通し。欧州は緩やかな回復傾向、米国は通商政策変動の影響で対米直接輸出は見通しが難しいものの、AI関連投資は拡大が見込まれるとした。
全体として好調を持続する一方で、各国の通商政策、地政学リスクの増大、レアアースやメモリなどの部品供給リスクが懸念材料としてあり、さらに原油価格の高止まりも業績圧迫の要因にもなりかねず、経過を注視する必要があるとしている。
https://www.neca.or.jp/wp-content/uploads/PressRelease_20252026stat.pdf