- コラム・論説
- 2022年4月21日
若い頃になりたかった上司になれているか? 負の文化を断ち切り、新しい文化を築くのだ
昭和の謎ルールがテレビで特集されていたが、あれは思えば理不尽なものが多かった。例えば私が経験したことだけでも、部活の練習中に水分を補給することはNGだったり、ちょっと反抗的な態度を取れば教師や先輩からすぐに殴られた。髪型は丸刈りというルールは逃れたが、代わりに整髪料はNGだった。
平成の世に社会人になってもそれは色濃く残っていた。毎朝の朝礼と社歌の斉唱、タバコの煙が充満するオフィス、休日に行われる全社会議、宴会芸や一気飲み、電話番のための宿直業務など。当時、上からの命令だから仕方なく従ったが、実際は「アホらしい」「もう辞めたい」「早く出世して立場を入れ替えたい」「下が入ってくるまでの我慢」など歪んだ感情を生じさせた。謎ルールが横行した昭和の文化が罪深いのは「下を引き上げて底上げする文化」ではなく、その逆の「上を権威化し、下を押さえつけ、足を引っ張る文化」であったことだ。かつての先輩や教師、会社、上司に対して今は何も思っていないが、反面教師にはしている。
私も含め、ある程度年齢のいった経営陣や役職者は、その文化のなかで育ち、のし上がり、いまや上司・先輩と言われる立場になった。そこで問う。私たちは、かつて自分たちが育った文化を改め、下の意欲やアイデアを引き出して活かすようなスタイルに自分を変えられているだろうか?自分が若かった頃、何でもNOと否定し、やる気を削ぐような嫌な上司の姿になっていないだろうか?昔はイケイケで攻めていた人が、立場が変わった途端に小さくまとまり、近視眼的な守旧派になるケースは珍しくない。逆にそういう人が多いくらいだ。しかし昭和、平成、令和と理不尽を経験し、それを反面教師にできる私たちがそれではダメなのだ。出る杭は伸ばし、伸びる時代。下を活かし、引き上げるのだ。負の文化を断ち切り、新しい成長の土台を築くのは私たちの役目なのだ。いまの経営者や役職者は若い時になりたかった姿、格好いい上司になれているか?もう一度、客観的に自分の姿を見てみよう。
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