【FA各社トップが語る2026】三菱電機「コンポーネントとソリューションの両輪強化」FAシステム事業本部 機器事業部長 西本久浩

2025年度は、自動車関連の設備投資は減少したが、データセンター向けなど生成AI関連の需要は好調を維持している。市場在庫の消化にも目処がつき、新規受注が得られるようになり、売上高は前年を上回る着地を見込んでいる。ただ、過去の実績と比較すれば、まだ満足できるレベルではない。
久々に大型の新製品を市場投入し、シーケンス・モーション・ネットワーク制御一体型でセキュリティ対策も強化した「MELSEC MXコントローラ」、クラス最小のサイズ感のインバータ「FREQROL-D800」、JECA FAIR2025製品コンクールで国土交通大臣賞を受賞した端子カバー形計測器「One touch MDU」などが多くの顧客から高評価を得て受注につながっている。
また、9月には米国のNozomi Networksの買収を発表し、製造現場のDX進展に伴い重要性が増すOTセキュリティ領域の強化に乗り出した。11月のIIFES2025でもこれらの最新技術を披露し、高い関心を集めた。
2026年は、半導体関連での生成AI需要の拡大や、人手不足に伴う自動化投資の力強さは継続するものの、BEV市場の低迷や米中対立などの不確定要素も残るため、大幅な市況回復までは期待できない。
そうした中、コンポーネントの拡販に加え、顧客の課題を解決するソフトウェアやアプリケーションなどのDX商材を積極的にリリースしていくとともに、製造業向けOTセキュリティソリューションの市場展開も本格的に行っていく。12月末から販売開始した13年ぶりの新型表示器「GOT3000」シリーズや、26年春提供予定の設備保全・予備品管理ソリューションなどがその柱となる。
コアコンポーネントの進化と、DX・OTを軸としたソリューションの両輪で新たな価値を創出し、顧客の競争力向上に貢献していく。
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