- 工場・設備投資
- 2024年9月13日
東洋紡、滋賀県大津市の大津医薬工場に無菌注射剤の新設備竣工 日米欧GMPに同時対応

東洋紡は、滋賀県大津市の総合研究所内にある大津医薬工場で、無菌注射剤の受託製造を行う新設備を竣工した。2026年1月の稼働開始を予定。日本・米国・欧州の三極GMPに同時対応し、グローバルなCDMO事業を拡大する。
この投資は、年率8.5%で市場が拡大する抗体医薬や核酸医薬など、バイオ医薬品の需要増に対応するもの。バイオ医薬品は開発コストが高くなる傾向があることから、近年、製薬企業は新薬の研究開発にリソースを集中する一方で、医薬品製造は専門性の高い CDMOや CMOに委託する水平分業化が進んでいる。
それに対し大津医薬工場では、抗体医薬品や核酸医薬品などにも使用可能な無菌注射剤の製造設備を新設。これまで国内の GMP のみに対応していた製造設備を更新し、日本・米国・欧州の三極 GMP に準拠した医薬品の製造体制を増強。アイソレーターや自動滅菌・洗浄装置を導入し、無菌性と生産効率を向上。また、自動・連続環境モニタリングや電子記録対応によりデータインテグリティを高め、国内外の規制要件への対応力を強化した。
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