シスメックス、ブラジル・パラナ州に診断薬の新工場建設 生産・物流機能を集約

シスメックスは、ブラジルにある診断薬生産工場をパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイス市に移転・拡張する。敷地面積5万2300平方メートルで、同社の海外生産拠点では最大の広さとなる。2027年度内の稼働開始を予定している。
この移転拡張は、経済成長に伴い医療サービス需要が急速に拡大する中南米市場への安定供給体制を強化するのが目的。特に中南米最大の経済規模を持つブラジルはヘルスケア市場の伸びしろが大きく、既存工場の生産能力では需要拡大への対応が困難となっていた。
新拠点には、現在複数に分散している診断薬の生産、物流、技術サービス機能を集約し、効率的な運営体制を構築する。さらに、米国の診断薬生産工場の有事を想定したバックアップ機能も担い、グループ全体のBCP(事業継続計画)体制も強化。中南米の事業拡大を支える中核拠点と位置づける。

https://www.sysmex.co.jp/news/2025/250626_02.html

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