
シスメックスは、インドのグジャラート州に設立した新生産拠点が本格稼働を開始した。同拠点では、インド政府の「Make in India」政策に対応した多項目自動血球計数装置「XQ-320」の現地生産を開始し、公共調達市場への参入を強化する。
新拠点は、投資総額約30億円、敷地面積1万8100平方メートル、延床面積1万600平方メートルで、同社グループで最大規模となる。診断薬と診断機器の両方を生産するグループ初の拠点であり、診断薬の生産能力は既存工場の約4倍に拡大する。
現地での部材調達やスタッフ教育を進め、同社品質を担保した量産体制を構築。インド市場向けの製品を安定供給し、事業展開を加速させる。また、工場排水を敷地外に出さないゼロリキッドディスチャージシステムを導入するなど、環境にも配慮している。