オートメーション新聞N0.403を発行!24年度のFA・制御機器市場まとめや主要各社の24年度決算など掲載中

富士電機、受変電機器の生産体制再編と生産能力拡大 千葉工場と川崎工場で受変電機器増産へ

富士電機は、需要が急速に高まっている受変電機器の生産体制を再編し、生産能力拡大に向けた設備投資を進める。再生可能エネルギーの拡大や生成AIの普及にともなうデータセンター・半導体工場の建設増加、既存機器の更新などを背景に、電力の安定供給に不可欠な受変電機器の供給体制を強化する。
現在、変圧器や開閉装置などの受変電機器は主に千葉工場(千葉県市原市)で生産しているが、増加する需要に対し生産能力が不足することが見込まれるため、開閉装置の生産を川崎工場(神奈川県川崎市)に移管する。川崎工場は発電機器の生産拠点であり、開閉装置生産に必要な製缶溶接や機械加工技術を有しているほか、沿岸部に位置するため大型製品の海上輸送にも適している。
計画では、千葉・川崎両工場で生産能力拡大のための設備投資を実施し、川崎工場で2026年度上期から開閉装置の生産をはじめ、千葉工場では2026年度下期から変圧器の増産を開始する。開閉装置、変圧器ともに生産能力を現状の1.5倍に高めることを目指す。合わせて標準化設計や自動化生産なども拡大し、さらなる生産性向上や生産リードタイムの短縮を図る。
富士電機は、千葉工場、川崎工場に加え、配電盤や電源装置を生産する神戸工場、筑波工場、さらにはシンガポールやタイの海外工場も含めた最適な生産体制の構築を推し進めている。

https://www.fujielectric.co.jp/about/news/detail/1204882_4830.html