
ミネベアミツミは、フィリピン共和国セブ島ダナオ市にあるセブミツミ ダナオ工場(セブ工場)の敷地内に、アナログ半導体の後工程の生産能力強化を目的とした新棟(14号棟)の建設を開始した。
新棟は延床面積が1階、2階それぞれ1万4413平方メートル。2階フロアには約8000平方メートルのクリーンルームを構築し、2027年から最先端の半導体薄型パッケージ用高生産性ラインを順次立ち上げる計画。既存棟の半導体生産エリアも新棟に集約し、セブ工場における半導体後工程の生産能力を現状比で3倍に拡大することを目指す。1階エリアは将来の生産拡張スペースとして活用される予定。
総投資金額は約200億円で、そのうち約40億円はグローバルサウス補助金を活用する。新棟は2026年10月に竣工し、2027年に一部稼働を開始する予定。将来的には屋上に太陽光発電パネルを設置し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みも強化する。
1989年に操業を開始したセブ工場は、現在約2万人の従業員を擁し(2024年12月末時点)、半導体やカメラ用アクチュエータなど多岐にわたる製品を生産している。
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