分岐点

電力で目が離せなかった先週。9日に日本では電力使用制限令が解除され、15日に韓国でソウル市、釜山市など大都市で強制停電があり、翌16日に日本で経済産業省の新たなエネルギー産業研究会が「新エネルギー産業の展望」中間整理案をまとめた。エネルギーへの関心は否応なしに高まる。 研究会の中間報告によると、新エネルギーの世界市場規模は2010年30・3兆円に対し20年には2・8倍の86兆円と試算している。海外のエネルギー政策は、米国が10年間で14・5兆円以上、英国では20年までに洋上風力発電に14兆円を投資する計画である。ドイツも電力供給に対する再生可能エネルギーの比率を20年に35%まで引き上げる。 …


分岐点

韓国の電気・電子機器メーカーなど103社が東京で展示会を開催した。日本市場開拓と、日本から製造を誘致し韓国経由で輸出する三角貿易の促進が狙いと思われるが、製品水準はかなり向上し高い製造技術力も見て取れた。主催者の韓国知識経済部は、日本の経済産業省に相当するが、韓国はかぶりに「知識」を置いている。意欲の違いか。▼ 韓国は97年末に国際通貨基金IMFから195億ドルの融資を受けたが3年8カ月で返済完了、国全体が知恵と意欲で危機を乗り越えた。日本が成長に躓いている間に、韓国は09年0・3%、10年6・2%とV字回復し、今年も4・5%の成長率を見込んでいる。97年の経済危機が逆に韓国を力強く蘇らせた。…


混沌時代の販売情報力 顧客を知るための質問が大切

枠組みや骨組みのことをビジネス用語的に言えば、フレームワークということになる。営業の戦略を考える上で、3Cというフレームワークがよく使われる。カスタマーとコンペティターとカンパニーの頭文字をとって3Cという。フレームワークの3Cに沿って一つひとつ検討し、総合的に営業の戦略を策定している。3Cに関して、理解が深ければ深いほど成功する戦略が策定される。 つまり孫子の兵法にある「相手を知り、我を知らば百戦しても危ふからず」のことである。3Cは営業策定の場だけでなく、販売員が現場で活動する際に、常に念頭に置かなくてはならない重要なフレームワークである。販売員が知っているようで、一番知らないのは顧客のC…


分岐点

4月、仙台市に住む友人が河北新報社刊の大震災画報を手土産に持ってきた。海上に浮揚する被災者の写真はさすがに掲載されていなかったが、それでも十分に被害の大きさ、悲惨さが読み取れ、頁に目を留めることさえできない自分に気付いた。が、人間は強いものである。▼ それから4カ月後の産業実態を、経済産業省が調査した。被災した生産拠点の8割が震災前の生産水準に戻り、下回っている拠点でも7割以上が年内に回復と答えている。設備投資にも意欲的である。亡くなられた従業員や家族を目の当たりにしたからであろう、経営者が復活にかけて描いた絵には、雇用に躊躇する姿が潜む。▼ 政府は被災地を脇に置いて、20数兆円の復興費捻出に…


混沌時代の販売情報力 相手に質問する勇気も必要

世界には多くの民族が住んでいる。民族研究者によれば、5000とも1万ともいわれる民族が生活している。他民族と多くの相違点を感じる民族意識は、争いの原因にもなる。多くの国、特に大国は複数の民族によって構成されているが、日本は単一民族の国だから他国と比べるとお互いに分かり合える国だと言われてきた。単一民族と言われる日本も、大陸の各方面から渡ってきた民族の混血である。 一般的にわれわれの知っている古代の日本列島には、1万年以上前からシベリアや南方の東南アジアから渡ってきた縄文人といわれる人々が住みついた。文化的に大きな変化をもたらしたのは、二千数百年から大陸の文化をもって次々と渡ってきた集団の存在だ…


分岐点

パナソニックは太陽光発電システムに本格参入し国内トップを目指すとの報道に記者が関心を寄せたのは、地域家電店や住宅設備店など関係が深い計14万9000店で販売する姿勢である。家電専門紙の記者によると、地域店に対する支援の力の入れようは並大抵ではないそうである。絆は太い。▼ 制御機器業界でも販売代理店や取扱店の存在価値が再評価されつつある。分散生産する製造業、規模の格差が拡大する製造業に対し、自前の営業社員だけで全包囲網的に商いを展開するには、一人当たりの生産性から見ても無理が生じる。商社は製造業の月数万円からの発注にも対応できる。▼ 「関西大学次世代経営者塾」の塾生10人と関大経済学部の教授、准…


分岐点

ある会社でのこと。扇風機が歯を食いしばり有らん限りの力で左右に大きく首を振っている。その横で、ワイシャツの袖をまくり、首にタオルを巻いてパソコンのキーを叩いている。ワイシャツを透かして下着が見えるほど汗を掻いている彼は「節電対策だよ」と笑う。表情はさわやかで、一種の涼感をも漂わせている。 この会社は、夏時間を採用し午前7時出社、午後4時退社である。午前中は空調を運転しない。午後1時から冷房するが、設定温度は28℃である。その温度へ急速に冷えていく感触がたまらないほど心地よいそうだ。当初はかなり不満が出たというが、そのうちに各人が工夫を凝らすようになり、社内の人間同士の風通しはむしろ良くなったと…


「システムコントロールフェア2011」日本電機工業会・日本電気制御機器工業会FA関連機器最大の展示会11月16~18日に東京ビッグサイトで開催「環境・安全・安心を創造」テーマに 出展123社579小間の規模で

Fa関連機器最大の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2011」(主催=日本電機工業会、日本電気制御機器工業会)が、11月16日から18日までの3日間、東京ビッグサイト(西1、2ホール)で開催されるが、このほど出展者がほぼ固まった。 2年に1回開催されている同展は、88年に第1回を開催して、今年で16回目。「環境・安全・安心を創造」をテーマに、日本のものづくりを支える制御システム、コンポーネント、ソフトウェアが一堂に集まる。8月5日現在123社579小間(前回136社473小間)となっており、約100小間前回より増えている。このうち約2割が海外からの出展で、前回までに比べ多くなっている…


混沌時代の販売情報力 次につながる質問を考えて訪問する

戦略と言えば、経営戦略をはじめとして営業戦略・商品戦略・物流戦略などのように競争社会でビジネス用語としてよく使われる。社会生活上のあらゆる分野でも、日常の用語として多々使われているが、戦略という言葉のイメージはそれぞれ異なっている。 戦略という言葉は元来、軍事用語であり勝利に関して使われる用語である。競争社会で用いる戦略というビジネス用語を定義してみると『所定の目的を達成するために、あらゆる手段や活動を考えて準備する行為』となる。一般的には、そのような定義を意識せずに「戦略的にやったらどうなる」などのように各分野で幅広く使われている。 もう一つの軍事用語に戦術がある。この用語は単独ではあまり使…


分岐点

最近、あいさつ代わりに、放射能に汚染された藁を食べた牛から基準値以上の放射性セシウムが検出されたのを話題にしているが、酪農家にとっては死活問題である。米も野菜も水も遠く離れた産地の物を選ぶ傾向がある。国内の意識がそうなのだから、海外では「MADE IN JAPAN」の信用まで薄れている。 先日会った韓国企業の経営者は、工業用・産業用製品で「MADE IN KOREA」が通用すると語った。その会社は日本企業からの受託生産で年商32億円であるが、もっと伸びるという。その訳は、日本から海外に輸出すると関税が掛かるが、韓国で生産し「MADE IN KOREA」として直接輸出すればコスト競争に勝てる。 …