分岐点

NECは、東北大学と家電製品などの待機電力をゼロにできる技術を世界で初めて開発した。“節電"という面ではすばらしいが半面、待機電力をゼロにしなくても、家電製品自身が何かを付加することで自己発電する方法があるのではなかろうかとも感じた。▼ 友人は東日本大震災で4日間停電したとき、太陽光発電パネルのスイッチを切り替え、照明を点灯し、テレビも見ることができたそうだ。単純な素人発想で、家単位の自立型発電が可能なのだから、テレビ、パソコン、ステレオに限らず冷蔵庫、洗濯機なども自分で発電する機能を持てば良いと思った。▼ 冬の間、室内に置いていた観葉樹は葉が落ち、萎れた表情で哀れみさえ感じた。枯れ木になるこ…


混沌時代の販売情報力 親しみの目で質問する努力

「目は口ほどに物を言い」というフレーズがある。相手の目をみれば、自分のことが好きか嫌いかがわかるという意味でよく使われる。営業は人を相手にする仕事であるから、販売員は見込み客や顧客の顔色を伺って行動する。実際には、顔色そのものというより目を見ている。目は、その人の感情の状態を如実に物語る。 販売員は、見込み客を訪問する時に、普段会っている顧客と違って緊張するから相手の目をよく見ないで判断する。慣れない販売員は、優しそうな目以外のすべての目は自分を嫌がっているように見えてしまう。そこで、自分を嫌がらないように一生懸命に自己宣伝をするものの、優しそうな目には見えないので、更に自己宣伝を強化してしま…


分岐点

友人からEV船に乗せるから来ないかと誘われた。東京海洋大学を中心に民間企業と共同で建造した急速充電対応型電池推進漁船「らいちょうS」が桟橋で待っていた。インバータモータ駆動のウオータージェット推進で静か。受ける風もさわやかなので、これなら働く人を快適にする。▼ 18ノットの推進力も問題ないと思いながら、別の方向に考えが飛んだ。国家の推進力である。半導体で圧倒的なシェアを誇った日本が、あっという間に他国に抜かされた苦い経験がある。携帯電話、液晶テレビも世界市場では半導体と同様の軌跡を辿っている。太陽光発電、風力発電も兆候が表れ心配になってきた。▼ 親しい工学博士は「このままでは日本は鎖国に追い込…


分岐点

企業における「人・物・金」の動きを管理、コンピュータで情報統合し、経営を支援するERPは魅力的ではあるが、高額なので大手企業の採用にとどまっていた。ところが、クラウドの普及でERPが中堅企業でも導入できるようになったという。確かめたくなり、NTTデータウェーブが中堅企業対象に開いた「低コストERPによる業務改善」セミナーに参加した。▼ ERP導入費用は5億円とも10億円ともいわれていたが、クラウドの利用により会計パックで2500万円、販売管理・会計パックで5000万円から可能だそうだ。売り上げ増加、業務コスト削減、システム性能の信頼性向上、情報活用度の向上、顧客サービスの質的向上などを評価する…


混沌時代の販売情報力 人間関係を円滑にするビジネス枕詞

獅子文六作品に「夫婦百景」という小説がある。昔から映画やテレビで放映されてきた。一般の人が考える夫婦というものの枠を越えた、いろいろな夫婦の在り方があって面白い作品である。夫婦にもいろいろあるように、人も十人十色、百人百色と言われるように千差万別である。だから人付き合いは難しい。 昨今は、特に人間関係の苦手な時代だ。外国に行きたがらない若者が増えたという話題が横行するように、内向きな時代の風潮がみえる。内向きとは、自分と同じ考えや価値観を持つ人との会話はするが、異なる人との会話は極力したくないということであろう。もっと砕いて言うと親しい人とは冗舌に話すのだが、あまり親しくない人とは話をしたがら…


分岐点

神奈川県の中小溶接機メーカーを訪問した。最終検査を終えたスポット溶接機数台が出荷を待っていたが、工場内では制御盤の納期遅れで未完成の装置が並んでいる。制御盤委託先の配電制御システムメーカーに催促してもPLCなど制御機器が入らないから造れないとの返事だそうだ。▼ 制御機器メーカーは代替品の採用を通知しているが、小口需要家には声が届いていないのかもしれない。顧客も使ってきた機種への、かっこ良く言えば愛着、勘ぐれば設計変更の面倒くささで、別機種採用に二の足を踏んでいる面もある。人が介在するので、よほど信頼し合える営業を行わないと切り替えは難しい。▼ 制御機器業界は販売の7割を商社が担っている。業界の…


分岐点

会員が意気に感じる、粋な計らいである。日本配電制御システム工業会は9日、定時総会を青森市で開催する。大震災による2次3次被害も大きい。東北、関東の広域にわたって、放射能汚染の不安から観光客が激減している。東京はじめ各地で夏の勢いを感じさせる祭りの中止が相次いでいる。▼ 同工業会の東北、東京両支部には被災した会員会社もいる。大震災後で本来なら逡巡する気持ちが起きても不思議ではないが、被災地を、会員を励ましたいとの思いが青森開催を実行させた。「がんばれ東北」を具体的な行動で示したわけだが、総会会場で盛田豊一会長が義援金を日本赤十字社と被災した会員会社に手渡す。▼ 先日、仙台に住む友人と会った。彼は…


混沌時代の販売情報力 楽しく営業する情報と勢いが重要

生産工場を顧客にしている電気パーツや制御コンポーネンツの販売員が、あいさつ代わりに交わす言葉は時代や世情によって変わっている。1980年代には、設備ユーザーであれば「だいぶ進んでいますね。次はどのラインの自動化を考えていますか」などと、新設や増設に関して気軽に聞いていた。装置メーカーや盤メーカーであれば「今回の物件では大変お世話になっています。次の物件はどんな物件ですか、お教え下さい」などと、物件テーマを気楽に聞いていた。 今や、このようなあいさつができるのは、中国、インドに代表される日本以外のアジアの生産工場での話であろう。現代の日本で交わされる販売員のあいさつは「忙しいですか」という一言の…


混沌時代の販売情報力 顧客視点での顧客満足営業を

営業であるから顧客があって、顧客に喜んでもらいたい、満足してもらいたいと思うのは販売員の心情である。どの業界でも、顧客の視点に立って販売員の心情を汲んだ顧客満足度という指標を使い営業改善に取り組んでいる。顧客満足営業を志向している現在の電気部品や、制御コンポーネント営業の仕方を幾つか挙げてみる。 まず1つ目は「的確な商品をプレゼントしたい」ということである。このために商品教育を熱心にやっている。この業界では、商品や技術的な教育を特に熱心にやる。2つ目は「顧客に役立つ情報を提供したい」ということである。このために商品カタログや手持ちサンプル・動作モデルサンプルなどの充実や、各種の情報紙などの装備…


分岐点

ソフトバンクの孫正義社長は福島原発事故を受け、東日本大震災の被災地に「東日本ソーラベルト」構想を提唱したが、好感をもった人が多いのではなかろうか。同時に、新しい発想の安全な街づくりも並行して進めたい。世界の見本となる新社会を被災地のカンバスに描くことを期待している。 スマートコミュニティの実証実験が始まったばかりである。街は、架線レスの蓄電池搭載の路面電車が走り、急速充電ステーションや家庭の電気で充電した電気自動車が快適に走行している。家は太陽光発電で使用電気の大半を賄い、電線も地中化されている。リサイクルセンターを整備した工業団地、自然エネルギー発電所、電力貯蔵庫も周囲にある。 市場もある。…